歌舞伎俳優尾上右近(30)が28日、都内で、6回目を迎える自主公演「研の會」(8月22~23日、東京・国立劇場小劇場)の取材会を行った。

「歌舞伎が好き」とあらためて語った右近。歌舞伎界では今年11~12月に、市川海老蔵あらため13代市川團十郎白猿襲名披露公演開催が控えている。

右近は海老蔵との共演も多く、自宅に泊まりで遊びに行ったこともあるいう。「歌舞伎が好きになる感覚を教えてくださった先輩の1人です。初めての人生の大役、『連獅子』の仔獅子に抜てきしてくださった」と思い出を語った。

最近、海老蔵と歌舞伎について話をしたそう。右近は「僕も僕なりに24時間歌舞伎のことを考えている自負があるんですけど、本気で考えているというのをつくづく感じました」と話した。

團十郎白猿襲名については「僕なんかには想像もできないとてつもないスケールの大きな襲名になる。歌舞伎のエネルギーとなり、新たな未来につながっていくのを見るのは、同じ時代に生きていてうれしく思います。團十郎として大きな幹になっていかれるのを見ながら、僕らは自分の幹を大事にしつつ枝ぶりにこだわりつつ、歌舞伎という森が大繁盛することを期待したいです。うれしいです。後輩として」とした。

「研の會」はコロナ禍などもあり3年ぶりの開催。演目は「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね」「源平布引滝 実盛物語」。