中井貴一(60)と佐々木蔵之介(54)のダブル主演映画「嘘八百」(18年)の第3弾「嘘八百-なにわ夢の陣-」が製作され、23年1月に公開されることが3日、分かった。

中井は、20年の第2弾「-京町ロワイヤル」に続く映画化に「パート1を撮影した時には、これがシリーズ化されるなど全く考えていませんでした」、佐々木も「パート3があると聞き、タイトル通り『嘘やろ!? ホンマに!?』と思いました」と驚き交じりで喜びを口にした。製作陣は、監督が武正晴氏、脚本は今井雅子氏と、23年度後期NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本を手掛ける足立紳氏がタッグを組む形で、過去2作に引き続き担当する。

「嘘八百」は、中井演じる詐欺師まがいの古美術商・小池則夫と、佐々木演じる、うだつの上がらない陶芸家・野田佐輔のコンビが、パート1では茶の湯の聖地、大阪・堺を舞台に千利休の、パート2では京都で古田織部の、それぞれ茶器をめぐり、大騒動を起こした。第3弾「-なにわ夢の陣」では、再び舞台を大阪に戻し、豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起物「秀吉七品(しちしな)」の中でも、1億円級のお宝”鳳凰”をめぐる、抱腹絶倒のだまし合いが3たび、繰り広げられる。

中井は「このコロナ禍で、エンターテインメント業界がとても大変な時期を過ごしている中、今回『また作ろう!』と言ってくださった方々がいたことが、とてもうれしかったです」と喜んだ。佐々木も「パート2から3年経て、仲間と会えるのはとてもうれしく、貴一さんと、またバディを組めるのが楽しみです」と、中井との3度目のバディに期待した。

2度目の舞台となる大阪では、今年、天守閣復興90周年を迎える大阪城での撮影も行う予定だ。中井は「パート1は大阪の堺で撮影し、そのエンディングで『ほな、次は九州いこかー!』と言っていたはずが、パート2の舞台は、京都でした。『次こそは九州!』と思っていましたが、また大阪に戻って来ました」と笑った。その上で「パート1、パート2、そして今回のパート3と、さらにパワーアップできるように心がけたいと思っています。ご期待ください」と意気込んだ。

佐々木も「今回は豊臣秀吉がテーマで、大阪城でもロケがある予定です。大河ドラマ(20年の『麒麟がくる』)で秀吉役をやらせていただいたことや、実家の酒蔵(京都市の「佐々木酒造」)が聚楽第の跡地にあったり、大阪での会社員時代に仕事で携わった博物館でのロケまであったりと、大変にご縁のある、ありがたい作品になりそうです」と期待した。