大手芸能事務所、田辺エージェンシーと、秋元康氏、TBSがタッグを組んだスター発掘・育成プロジェクト「私が女優になる日_season2」のファイナルが7日、TBSで生放送され、神奈川県出身の幸澤沙良(こうざわ・さら=16)がグランプリに輝いた。10月スタートの同局系深夜ドラマ「差出人は、誰ですか?」で主演を務める権利を獲得した。番組終了後に取材に応じた幸澤は「本当にうれしいですし、1年前、私が憧れていた場所に立てている。今まで人生の中で一番うれしいです」と喜んだ。

プロジェクトの総合プロデューサーを務める秋元氏は、「視聴者の方が選んだのは自然な演技。そういう今の女優さんにはないタイプを選んだのかなと思いました」と最終ラウンドを振り返った。

幸澤の魅力について「吸収力」を挙げて「自然だなと。吸収力があって、作品(ドラマ)にふさわしいなと思いました」。

この言葉を受けて幸澤は「今までとにかく努力し続けるしかなかった。吸収力って言っていただいてうれしいです。努力してきてよかった」と口角を上げた。

幸澤のドラマ出演について秋元氏は「TBSの最高のスタッフを集めて臨んでいる。監督含めて、吸収していただいて、まっさらなところから主人公になりきってくれれば」と期待。さらに「挫折することもある。挫折を何回か繰り返してだんだん色が出てくる。そのプロセスを楽しんで欲しい。楽しんでください。人生はマラソンですから。まだスタートしたばかり」とエールを送った。

同プロジェクトは、応募総数約5500人の中から、1月よりオーディションが始まり、約半年かけて深夜ドラマの主演を決定する。今回から自薦だけでなく他薦も可となった。3月に30人のセミファイナリストから、プロジェクトの公式ラインアカウントでの視聴者投票により、ファイナリスト16人が決定。さらに2度の審査を経て4人が最終ラウンドに進み、同局系ドラマ制作陣が撮影したショートドラマの個人演技を実施して、視聴者投票でグランプリが決定した。

同番組は、プロジェクトのお笑いコンビ、ニューヨークと、元乃木坂46高山一実がスペシャルサポーターを務めた。

最終ラウンドには大平くるみ(18)大嵩愛花(17)馬越友梨(14)幸澤沙良(16)の4人が進出していた。