脚本家三谷幸喜氏(61)作、演出の舞台「burst!~危険なふたり~」(10月1日初日、東京・日本青年館ホール)の会見が30日、同所で行われ、三谷氏と草なぎ剛(48)香取慎吾(45)が出席した。15年に上演された舞台の再演で、草なぎと香取の2人芝居。

7年前の同舞台のスタッフジャンパーを着用した三谷氏は「この作品は好きで、再演をやりたかった。ようやく夢がかなってうれしい」、草なぎは「再演は意味があり、再演で完成することもあるので新たな発見が楽しみ」、香取は「三谷さんの作品はいつも刺激的で、経験のない芝居を作ってくれる。7年前の資料が何も残ってなく、思い出しながら、新しい要素を取り入れたい」とそれぞれ語った。

連載中の朝日新聞のコラムで、草なぎと香取を最強の2人と評する三谷氏は「2人芝居だけど、2人が交わるの1回だけ。遠隔操作での芝居みたいなんだけど、呼吸はピッタリ。普通の俳優さんは、なかなかできない」と評価した。草なぎは「褒められてうれしい」と喜んだが、香取は「それって三谷さんの自分の作品への自画自賛じゃないの」と笑わせた。

プライベートを秘する香取の携帯の電話番号がまだわからないという三谷氏は「その分、草なぎさんと親しくなりました。僕は俳優さんとは飲みに行かないんですが、草なぎさんとは2回も行きました」と話すと、草なぎは「三谷さんから、慎吾ちゃんに連絡してくれって電話がくるんです」。

初日を前に、草なぎは「こんな時期ですが、舞台ができ、お客さんが入ることに感謝します。慎吾と30年も培ってきた気持ち、2人の人生の交差から何かが生み出されると思います。人生をかける舞台になれば」と話せば、香取は「来ていただけるお客さんにいい思い出になれば。僕は人生はかけません」と笑わせた。