安田顕(48)が7日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた、米ドリームワークスの新作アニメ映画「バッドガイズ」(ピエール・ペリフィル監督)初日舞台あいさつに登壇。トークの中で、ものまねに関する話題が出た中でリクエストされて、1日に79歳で亡くなった、アントニオ猪木さんのまねを披露した。

安田は劇中で、スネークの日本語吹き替え版の声を担当した。ファーストサマーウイカ(32)が、吹き替えのコツについて「顔から入るというのは、ある手法だと思う。アニメの顔をやると、ウソがないかなと」と、劇中で声を担当したタランチュラのキャラクターの顔を、まねて演じたと語ったことで、ものまねに関する話題が盛り上がった。

安田は「私が出来るものまねは…ないかなぁ」と口にした。司会から、大泉洋(49)らと組む演劇ユニット「チームナックス」のメンバーのものまねが出来ないか? とリクエストされると「じゃ…」と言いつつ

「元気ですかー!」

「迷わず行けよ、行けば分かるさ…ありがとう!」

と、台本にもなかった猪木さんのマネを檀上で披露した。

その上でA.B.C-Z河合郁人(34)チョコレートプラネット長田庄平(42)に視線を送り「リズム感ね。河合さんも踊りとか出来るし、ウイカちゃんも踊れそうだし、長田さんもリズム感がある。僕はリズム感がないから、皆さんの持っているリズム感、テンポ感を盗みたい」と語った。

安田は、大泉とともに出演した、HTB(北海道テレビ)の人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」の中で、猪木さんのものまねをしてきた経緯がある。00年2月に同局で放送された企画「30時間テレビの裏側全部見せます!」の中で、当時、テレビ朝日系で放送されていたプロレス番組「リングの魂」にちなみ、所属事務所CREATIVE OFFICE CUE会長の鈴井貴之(60)がタイガーマスクに扮(ふん)すると、安田は大泉とともに猪木さんに扮(ふん)し「タイガーのダブル猪木」と題したCMを展開。「何だ、このヤロー」と叫ぶなどしたことがある。

急にものまねをする流れになった安田は、身に染みついた「タイガーのダブル猪木」を繰り出し、天国の猪木さんに惜別の思いを送ったのかも知れない。