演歌歌手原田悠里(67)が15日、東京・目黒区のホテル雅叙園東京で2年3カ月ぶりのディナーショーを行った。

新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、今年4月に開催予定が7月に延期。それが再延期となり、この日の開催となった。

「本日はようこそおいでくださいました。胸がいっぱいです。昨年は開催できず、2年ぶりのディナーショーです。今日はあらためて深く深く感謝申し上げます」と冒頭でファンに感謝の言葉を伝えた。

ベートーベンが作曲したクラシックの「ピアノソナタ『月光』」のピアノ演奏でスタート。「下手くそなピアノよりも、1曲でも多く歌った方がいいかな~と思いながら、『月光』を弾かせていただきました」。そう謙遜したが、見事な演奏に会場からは大きな温かい拍手が送られた。

その後も、師匠の北島三郎が作詞作曲した新曲「愛の糸」やミリオンヒット「木曽路の女」をはじめとする旅情演歌シリーズ、美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」、長編歌謡浪曲「蝶々夫人」など幅広い歌唱でファンを魅了。鳥羽一郎とのデュエット曲「ふたり」の歌唱時には、鳥羽から激励の音声メッセージが流れた。

楽曲だけでなく、真っ赤なミニスカと真っ白なゴージャスなドレスと和装3着の“5変化”でビジュアルでも楽しませた。白いドレスは「藤あや子さんからいただいたドレスです。私に合うかなと思ったが…。昨晩は食事を抜きました」と笑わせて盛り上げた。

1982年(昭57)6月に「俺に咲いた花」でデビューし、今年が歌手生活40周年の節目。NHK紅白歌合戦に3回出場し、日本レコード大賞優秀作品賞(金賞)を6回受賞するなど確実にキャリアを重ねてきた。「40年というのは通過点。これからも、少しでも進化した『原田悠里』を見ていただくぞという意気込みで、新たな1歩を踏み出します」と誓った。