米人気スパイ映画「007」シリーズで6代目ジェームズ・ボンドを演じた英俳優ダニエル・クレイグ(54)が、ポーランドの生まれの高級ウオッカブランド「ベルヴェデール」のCMに出演し、セクシーな腰振りダンスを披露して話題になっている。

メガホンを取ったのは、映画「マイティ・ソー」シリーズ2作で監督を務めたタイカ・ワイティティ氏で、これまでのイメージを覆すクレイグのコミカルな演技が注目を集めている。

CMは仏パリを舞台に、白いスーツを着たボンドのようなクールなクレイグの姿から始まる。集まったカメラマンの前を通り過ぎて車に乗り込み、反対側のドアから出てきたクレイグは一転して黒のレジャージャケットにタンクトップ、シルバーのネックレスという姿に変身。

ここからは、音楽に合わせて怪しげに腰を動かし続け、ジャケットを脱いだシーンでは見事に鍛え上げられた腕の筋肉も披露している。

「007/カジノ/ロワイヤル」(06年)から5作品にわたってボンド役を演じてきたクレイグは、昨年公開された「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を最後に同役を卒業している。

ボンドのイメージを覆す演技を見せたクレイグの次回作は、来月公開される風変りな名探偵を演じる「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」で、本格ミステリーに挑んでいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)