新型コロナウイルスに感染していたテレビ朝日報道局員の玉川徹氏(59)が、同局系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)の1日の生放送で番組復帰した。玉川氏は療養生活の一端を明かし、「備えあれば憂いなし」と呼びかけた。

番組中盤、MCの羽鳥慎一アナウンサーの隣に並んでスタジオに登場した玉川氏は「おはようございます」とあいさつ。やつれた様子もなく、羽鳥アナの「元気ですか」との問いかけに苦笑いしながら「元気になったんですよ」と話した。

これまで同番組などで感染対策を徹底していたことがたびたび伝えられていた玉川氏。羽鳥アナから「衝撃でしたよ。あの玉川さんがコロナにかかるって、どう防げばいいんだって」と言われると、玉川氏も「本当にね、僕、基礎疾患もあるんで本当に気を付けてたんですよ。でもやっぱり、かかる場合はかかるだろうな、って(気持ちが)あったから、ものすごい準備していたんです。準備していて良かったですよ」と振り返った。

続けて玉川氏は感染後の経緯を説明。「まず、かかりつけのお医者さんをきっちり作って、もし発症した場合はすぐかかれる準備はしてました。連絡も取り合って、まずすぐに感染したってわからなきゃいけないから、抗原キットも手元にあったし、PCR検査のキットも朝出したら昼ぐらいには分かるようなところも見つけて。なので僕は水曜日に喉の調子悪いな、という時にPCR出して、2時ぐらいには結果、陽性って出たんですよ。で、すぐにクリニックの方に連絡を取って、夕方に診察して、すぐにパキロビッド処方してもらって。だから当日の夜に38度近くまで熱が上がったんですけど、薬を飲んでいて、それだけかは分かりませんけど、翌日には下がって、そのまま(の症状で)いけた。だからその後、安心して、療養期間を過ごせた」と振り返った。そして「そう考えると、備えあれば憂いなし、と。私の好きな言葉です」と力強くうなずいた。

その後は、「武器がもうひとつ加わりましたね」と紹介しながら、先月28日に取材した塩野義製薬のコロナ治療薬「ゾコーバ」に関するVTRを放送。大阪・豊中市の同社医薬研究センターを訪問する姿も映された。

玉川氏の感染は先月17日の同番組で公表。また玉川氏は10月に、安倍晋三元首相の国葬に関する事実誤認発言で出勤停止10日間の謹慎処分を受け、同月19日の放送で復帰。現場取材を中心に、その内容をスタジオで報告する形での出演もあるとの意向を示し、その後も不定期で出演していた。