Kis-My-Ft2藤ケ谷太輔(35)が5日、都内で、主演映画「そして僕は途方に暮れる」(三浦大輔監督、来年1月13日公開)完成披露試写会に出席した。

18年に藤ケ谷主演で上演された同名舞台を映画化。恋人、親友、先輩後輩、家族などあらゆる人間関係を絶っていくフリーターの菅原裕一を演じた藤ケ谷は「一生懸命なくずっぷりは笑えるんだと思った。モニターで自分の表情を見た時に、こんな顔をしていたんだなと。新しい一面を監督に引き出していただいた」と感謝した。

その一方、何度も同じシーンを撮り直す監督のこだわりに苦労したようで、父親役の豊川悦司(60)とこたつに入るシーンでは「ずっとこたつに入ってました。なかなかOKが出ないもので。15年分くらい、こたつに入ってました」と苦笑い。豊川も「だんだん出るのが面倒になって、テイクの間もこたつに入ってました」と続けた。

藤ケ谷は、ラストシーンの撮影前に腹痛に見舞われたことを回想。原田美枝子(63)からは「人間だから、聞いてもそしゃくできないものがおなかの中にたまっていってしまう」と言葉をかけられたといい、「三浦さんの気持ちをそしゃくできないまま飲み込んで、腹痛に襲われました」と苦笑した。

イベントでは撮影中のエピソードトークを求められたが、登壇者全員がだんまりモード。藤ケ谷は「とにかくお芝居をやるという意味では最高でしたけど、エピソードとしては何もないです」。また物語にちなみ「今年1番逃げ出したかったこと」を聞かれると、「今日の舞台あいさつだと思います。皆さんとお会いするの2年弱ぶりなんですけど、楽しい思い出がないみんなが集まる。でもスタッフは『主演なので盛り上げてください』と言う。直前まで逃げ出したかったです」と本音をぶちまけて笑わせた。