NHK「首都圏ネットワーク」などで気象情報を担当した気象予報士の関口奈美さん(37)が16日までにブログを更新。滞在中の米国ボストンで22年12月31日(日本時間23年1月1日)に双子の男児と女児を出産したことを報告した。

関口さんは20年3月に一般男性と結婚し、海外での生活を始めていた。

この日、「大切な皆さまへご報告です」と書き出し「わたくし関口奈美は、ボストン時間の2022年大晦日、日本時間の元日に双子を出産いたしました。男の子と女の子の双子です。このタイミングでのご報告となったことをお許しください」とつづった。

「双子には安定期がないと言われていること、異国アメリカでの妊娠出産ということで、妊娠期間中は不安が尽きませんでした。双子の妊娠でも、アメリカはエコーの回数が日本と比べて圧倒的に少なく、妊娠期間を通して安心して過ごせた日はありませんでした。急遽、出産を予定していた日よりも早く産むことになり、赤ちゃんは小さめなのですが、すくすくと育ってくれています」と報告した。

「実は、日本にいる時から長らく不妊治療をしてきました。不妊治療は、精神的にも肉体的にも金銭的にも大変つらいものでした」と告白。「私の場合は原因不明でなかなか妊娠できず、どんなに頑張っても結果が出ず、まるで出口の見えない暗いトンネルの中にいるようでした。友人たちが1人目、さらには2人目と可愛い赤ちゃんを授かっていく一方で、私は一向に結果が出ず、歳ばかりとり、焦る気持ちとプレッシャーで心が押しつぶされそうでした。不妊治療と一言で言っても、非常に幅広い治療の選択肢があり、良さそうなものはすべて試してきました。ただ、それでも結果が出ず、『私はこのまま子供ができないんじゃないか』と思うと、精神的にとても辛かったです」と振り返った。

「そんな中、夫の仕事の関係で渡米が決まり、アメリカでも不妊治療を続けてきました。言語の壁や、保険のこと、日米間での医療システムの違いなど、さらなるストレスが加わったのですが、子供が欲しいという一心で頑張ってきました。アメリカに来てからも1年以上上手くいかなかったのですが、2022年の春に体外受精と自然妊娠の二卵性の双子を妊娠することが出来ました! 今こうして二つの命を胸に抱くことができ、この上ない幸せな気持ちでいっぱいです」と続けた。

「妊娠期間中から出産後の今も、たくさんの方々に助けていただいています。アメリカで双子の育児をするというのは、想像していたより大変ですが、多くの方々が気にかけてくださり、お食事を届けてくださるなどのサポートしてくださっています。周囲の方々の優しさのおかげで、なんとか毎日を過ごすことができています。改めて感謝申し上げます」と感謝した。

その上で「この恩を忘れず、この子達にも周りの人々をサポートできる優しい大人になってもらえるよう、しっかりと子育てをしていきたいと思います。仕事やプライベートなど本来は活き活きと充実した生活が送れるであろう貴重な30代のほとんどを不妊治療に費やしてきました。一方で、日米両方での不妊治療を経験したことで、様々なことに気づくことができました。今後、ブログやTwitter、YouTubeを通して、不妊治療のこと、アメリカの医療事情のこと、双子の妊娠や育児のことなどを発信していけたらと思っています。今後とも温かく見守っていただけますと幸いです」と締めくくった。