木村拓哉(50)が5日、都内で、主演映画「レジェンド&バタフライ」(大友啓史監督)大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。

政略結婚により結ばれた織田信長(木村)と濃姫(綾瀬はるか)が、真の夫婦になり天下統一を果たすまでの30年を描く。

マスク着用の上で発声が許されており、木村が客席後方から登場すると、劇場は大歓声に包まれた。共演の伊藤英明(47)中谷美紀(47)と登壇し、「久しぶりに皆さんの直接の声を聞けることを、非常にうれしく思っています」と笑みを浮かべた。

先月27日に公開され、4日までに興行収入は10億円を突破した。木村は「ものすごく皆さんが『見に行ったよ』と報告をしてくださる」と反響に感謝。伊藤は「息子の友達が見に行ってくれて、『信長のファンになった』と。歴史に興味を持たせる映画ってすごいよね、それを演じた木村さんってカッコいいよね」と語り、中谷も「多くの女性の方から『大変ロマンチックな、切ないラブストーリーだった』とうかがっております」とうれしそうに報告した。

イベントでは、鑑賞した人の声も伝えられた。93歳の祖母を連れて映画を見たという人のコメントには「この作品を、ともに大切な方と見てくださることは自分にとってこの上ないこと」と木村。人の思いや絆を描く作品で「大切な方とスクリーンに対峙(たいじ)していただけることが、今回の作品にとっては一番ありがたい」と話した。

印象的なシーンについて語る場面で、中谷が「好きって言えばいいのに、言わないんです」と、信長と濃姫の関係性のもどかしさに熱弁を振るうと、木村もうなずきながら「ね。本当につくづくそう思うし、だからこそ大切な人に見てほしい。その時思っている感情を言える時にしっかり伝えることの豊かさ。僕も拝見して思いました」としみじみと語った。