女優新垣結衣(34)が、木村拓哉(50)主演のフジテレビ系4月期連続ドラマ「風間公親-教場0-」(月曜午後9時)に出演することが10日、分かった。主人公の刑事指導官・風間公親とバディを組むシングルマザーの新人刑事・隼田聖子役を演じ、新垣は木村と初共演。同局系看板枠「月9」の出演は17年の「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-3rd season」以来6年ぶりとなる。

新垣は木村との初共演に「うれしい気持ちとともに、あの緊張感の張り詰めた世界に飛び込むのかと思うと、少々恐怖も感じたのが正直な感想です。木村さんとの初共演であり、しかもあの風間公親に新人刑事として相対するということで最初はとても緊張していました」とコメント。だが木村のフォローもあり「敬礼の手本を見せていただいたり、コミュニケーションを取りながらさまざまなことを教えていただいたり、時には緊張をほぐしていただいていて、今は緊張と緩和の良いバランスで現場にいることができてありがたく感じています。そして木村さんが演じられるからこその風間公親がまとう独特の空気感や説得力、眼光を目の当たりにして、いつも圧倒されています」と語った。

新垣は、シングルマザーの新人刑事・隼田を演じる。新垣は役柄について「真面目。そこが強みでもありますが、真面目すぎて1人で抱え込んだり思いつめたり、その結果、目を背けてしまう弱さもある人だと思います」と分析する。

隼田は小学4年生の娘と仲良く暮らしているが、内心では刑事の仕事と娘との生活との両立に悩んでいる。「風間道場」初の女性刑事として選ばれた聖子は、周りの刑事から心配されるが、その意味を理解できない様子。しかし、風間との捜査初日にして、いきなり「風間道場」の恐ろしさを体感することになる。

隼田は事件現場で疑問に感じた点を、風間に問いかけるが「自分で考え、答えを出せ」と突き放される。常に事件現場に付き添うものの、新人刑事に考えさせ、答えを導かせるのが「風間道場」。すでに風間の頭の中では事件の答えが出ているかもしれないというプレッシャーと風間の冷たい視線を感じながら、隼田は捜査を続ける。家で待っている娘に弱音を吐くわけにもいかず、必死に捜査をする隼田だが、誰にも弱音を吐くことができないその性格がアダとなる。

脚本は同局系の「踊る大捜査線」「踊る大捜査線THE MOVIE」の君塚良一氏が担当する。新垣は台本について「台本を読む限りでは、スペシャルドラマとは舞台が違うのもあって、構造やテイストも少し変わった印象です。風間公親と指導を受ける者のやりとりも1対1の空間が多く、前作より密になったような印象もあるので、その中で風間さんの人間味が少しずつ、そして今までより多く感じられたりするのかなと想像しています。ドラマの完成を見るのが楽しみです」と話した。

新垣は最後に意気込みを語った。「このたび、スペシャルドラマ『教場』シリーズが、連続ドラマ『風間公親-教場0-』として帰ってくるということで、このような形で参加することができうれしく思います。そして残されたままだったいくつかの謎も今作では真相が明らかになる、とのことなので私自身もとても楽しみにしています。難しさもありますが精いっぱい頑張ります」と意気込んだ。

原作は13年の「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、14年の「このミステリーがすごい!」第2位を獲得し、13年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹の「教場」シリーズ。警察小説の新境地としてシリーズ累計110万部突破のベストセラーとなり、映像化が待ち望まれてきた作品。

今作は「教場」(2020年)、「教場2」(2021年)で風間が教官として警察学校に赴任する以前、新人刑事の教育に“刑事指導官”として当たっていた時代を描く。「風間道場」と呼ばれ、キャリアの浅い若手刑事が突然、刑事指導官・風間公親とバディを組まされ、実際の殺人事件の捜査を通して刑事としてのスキルを学ばせる育成システムとなっていた。