元プロ野球選手の久慈照嘉さん(53)を父に持つ女優久慈愛(17)が22日、都内で、第95回記念選抜高等学校野球大会(センバツ)の「応援イメージキャラクター」に就任した。同大会の「応援ポスター」のキャラクターに起用されたことが発表された。

お披露目されたポスターは、出場36校を紹介するもので、久慈が野球部のマネジャーに扮(ふん)して、部員に駆け寄る様子を再現したデザインになっている。ワイシャツにベストを着用し、パンツスタイルで登場した久慈は「第95回センバツ応援イメージキャラクターに就任した久慈愛です。本日はどうぞよろしくお願いします」と笑顔で自己紹介した。

ポスターについては「まさかこうして自分がポスターに登場しているのが…いまやっと実感しています」とやや緊張ぎみに話した。イメージキャラクター就任の知らせを受け、最初は実感が湧かなかったというが、「お母さんが一番に喜んでくれて、お父さんも涙してくれてうれしかったです」と家族の温かいエピソードを明かした。

父の影響で、生まれたときから野球が生活に結びついていた。「野球というのは1つチーム全体の目標が毎年ある。それに向かって日々努力を積み重ね続けるという姿がかっこいいなというか、地道な作業だと思うんですけどもかっこいいという印象です」と語った。

同世代の球児にエールを求められると「高校球児の皆さん、監督、チームメート、コーチ、マネジャー、家族の方々とともに、憧れであり、晴れ舞台の甲子園で、熱い熱い時間を思い切り楽しんで、一生の思い出にしましょう! 試合終了後、勝っても負けても自分に拍手ができますように。みなさまのご活躍を心から楽しみにしております。高校球児、がんばれ!」と力強く呼びかけた。

東海大甲府時代に3度甲子園出場経験がある父の意志を引き継ぎ、久慈が大会を盛り上げる。

久慈照嘉さんは91年に阪神入り。98年から中日で活躍し、03年に阪神に復帰した。09年から13年まで阪神の守備走塁コーチを務め、退団を経て16年から再び阪神コーチに。昨年10月、退団が発表された。

◆久慈愛(くじ・あい)2005年(平17)10月9日、兵庫生まれ。17年にミュージカル「アニー」にテシー役で出演。「ミズノ」のウェブ広告や、「エディオン」の「Windows11公式パートナーショップ」のウェブ広告に出演歴がある。特技はダンスで、ジャズ、コンテンポラリーダンス、ヒップホップと幅広い。155センチ、血液型B。