なにわ男子の長尾謙杜(20)が25日、東京・新国立美術館で行われた映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(渡辺一貴監督、5月26日公開)完成報告イベントで、主演の高橋一生(42)の撮影現場に見学に行ったものの、スタッフと間違われたと明かした。

一方、高橋は、役作りで「周りが全然、見えていない中年だった」と笑みを交えつつ、長尾をスタッフと間違えていないことを強調した。

長尾は劇中で、高橋が演じる漫画家・岸辺露伴の青年期を演じた。撮影を振り返り「日本の地方で撮影させていただき、滞在期間中、僕が休みの時に一生さんが撮影されている現場を、見学の形で間近で見させていただき勉強になりました」と説明。そして「私服で行っていたので、最初『おはようございます』と言っても、一生さんが気付いてくれなくて。3回くらいあいさつした時『長尾さんですか?』と気付いてくださって。スタッフさんと勘違いされていて」と笑った。そして「気付いてくださった時『長尾さんですか! よろしくお願いします』と言ってくださったのが、僕は、すごいうれしくて。一生さんが気付いてくださって、その日に出会ったのが一生の思い出です」と感慨深げに語った。

高橋は、長尾の話を聞くと「当日のシーンは、僕が…うまく説明できないんですけれど、露伴ではないんですね、露伴のようで」と、長尾と対面した当日は、複雑な状況を演じていたと説明。「なので、僕はいつもと違う露伴の扮装(ふんそう)をしていて、ある意味、その人間として初日だった。全く違う者ではあるけれど、何か、お芝居の様相だったりとか、変えていかなくちゃいけないと…1点しか見られなくなっていた」と役作り一本に集中していたと振り返った。

そして「長尾さんのことは、もちろん、存じ上げていた。普段着だから気付かないんではなくて、周りが全然、見えていない中年だったと思うんですね。なので大変、申し訳なくて」と、長尾だと気づけなかったことについて、申し訳なく思っていると語った。さらに「長尾さんの撮影が前日、入っていたことは存じ上げていましたけど『おはようございます』という元気なあいさつで…あれ、長尾さんだったんじゃない? と。よろしくお願いしますとお伝えした…そんなことがありました」と笑った。