俳優向井理(41)が、今秋開始のフジテレビ系連続ドラマ「パリピ孔明」(水曜午後10時)で主演を務めることが4月30日、分かった。

原作は「ヤングマガジン」で連載中の同名漫画で、累計発行部数は160万部を突破。中国三国時代の名軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、歌手を目指す少女を軍師(マネジャー)として成功に導く“音楽青春コメディー”だ。

20年1月期「10の秘密」(カンテレ制作)以来、3年ぶりの同局主演を務め、孔明役を演じる。

向井 実写にするにはハードルの高い作品。どう撮るのか難しい分、面白いと思いました。どういう描写にするのか、実際にどう撮影していくのか、楽しみです。また、このドラマは音楽をテーマにしている作品です。諸葛孔明が主人公のドラマではありますが、歴史もののドラマだけではありません。一人の軍師という名の戦略家が、アーティストを育てていくプロデュース・成長物語でもあります。

すでに実際の衣装を着用し、ビジュアル撮影も行った。

向井 今回のようなキャラの強い役をこの年齢になって演じることがなかなかないので…思いっきり楽しんで演じたいと思っています。帽子の高さも含めると210センチ近い。ボリュームがあります。何度も衣装合わせを重ねて、ぜいたくな世界観をつくれたと思います。(衣装は)重いし暑くて大変ですが…(笑い)。

ドラマでは実際に歌手が登場し、ドラマをもり立てるという。

向井 アーティストの方々にも出ていただくことで、リアリティーも増すと思います。そういったシーンをキャストの1人として初めて目撃できるというのはすごく楽しみです。

ドラマを通じて「音楽の素晴らしさ」も伝える。

向井 1人の歌姫がプロのアーティストへと成長する姿は三国時代、戦いの中で、孔明が主君と成長していく部分ともリンクしている。また、ドラマを通して音楽を聞いてもらえることで、改めて“音楽の持つ力”を感じていただけると思います。そして、視聴者の皆さんにはぜひ、“音楽”そのものを楽しんでご覧いただきたいです。

◆企画担当の高木由佳氏(フジテレビ編成部) 「パリピ孔明」というタイトルのキャッチーさに興味を持ち、原作を読んだのですが、タイトルに負けない内容の面白さに衝撃を受けました! 今までに見たことのないものが作れると確信しました。孔明は、りんとしていて知的で、感情は表には出さないが、芯が強い人というイメージ。ギャグにはならず、華麗な衣装を着こなしながらも知性と聡明(そうめい)さを感じさせる演者は、向井さんしかいないと思いオファー致しました。

◆プロデューサーの八尾香澄氏(C&Iエンタテインメント) 「三国志」を題材にした中国ドラマが好きで、その壮大な世界観に憧れを抱いておりました。そして3年前、連載が始まったばかりの漫画「パリピ孔明」を読み、現代日本に諸葛孔明が転生し、シンガーの軍師になる、というアイデアを思いついた原作の先生方、天才! と思いました。<三国志×音楽>、これは面白くなる予感しかありませんでした。