神木隆之介が主人公、牧野富太郎を演じるNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~金曜)の19日に放送された第35話の平均世帯視聴率が16・3%(関東地区)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は9・0%だった。平均世帯視聴率の最高記録は第29話の17・5%。

108作目の朝ドラで高知出身の植物学者、牧野富太郎の人生をモデルにしたオリジナルストーリー。体が弱くいじめられがちだった少年・万太郎は植物の魅力にとりつかれ、秘めた才能を発揮。野山を歩き回ることで丈夫な体を手に入れる。小学校中退という学歴にもめげず、独学で植物学をきわめ、東京帝国大学植物学教室の門をたたくことになる。ヒロインは万太郎を支える妻の寿恵子を浜辺美波が演じる。あいみょんが主題歌を担当しタイトルは「愛の花」。宮崎あおいが語りを務める。各週のサブタイトルには物語内で描かれる花の名前が付けられる。

あらすじは、東京大学植物学教室に通うことになった万太郎(神木隆之介)は、植物標本の制作をそつなくこなしていった。その手際のよさと植物の知識の深さに、みんなは驚くばかりだった。さらに寿恵子(浜辺美波)が気になっていたボタンの花を描き始めると、その巧みさに大窪(今野浩喜)らは衝撃を受けた。その様子を見ていた田邊(要潤)はさらに万太郎を気に入り、徳永(田中哲司)の不満は増すばかりだった。帰り道、万太郎は、描き終えたボタンの絵を持って寿恵子の元へと向かった。絵をもらった寿恵子は、叔母のみえ(宮澤エマ)から鹿鳴館の開館に向けてダンスを習わないかと誘われたことを思い出しながら「ボタンを授けられたものは、見知らぬ旅に出るんです」と話した。万太郎はやりたいことはやるべきだと背中を押した。