日中韓9人組ガールズグループKep1er(ケプラー)が21日、代々木第1体育館で、初の日本ツアー「Kep1er JAPAN CONCERT TOUR 2023 <FLY-BY>」の東京公演を行った。

目の前には約1万人の「Kep1ian(ファンの通称)」。ずっと夢見てきた光景だ。彼女たちが誕生した21年のオーディション番組のシグナルソング(テーマ曲)「O.O.O(Over&Over&Over)」では、この日一番の声援が送られた。正面には審査員だけでなく、ファンがいる。コロナ禍の当時には考えられなかった場面だ。

日本人メンバーのマシロ(23)は「今日が2日目公演なんですけど、まだ信じられないですね」と目を丸くした。「夢をかなえるために頑張ってきた自分に、夢はかなうんだって、もう1回言ってあげたいです。今の自分はたくさんのKep1ianの方と出会って、みなさんが私の夢をかなえてくれたように、私もみなさんの希望になれるような存在になりたいです」。

リーダーのユジン(26)は「あのころよりみんなさらに成長した気がしますね。私たちの始まりの曲なので、ずっと大切に歌っていきたいと思います」。日本人メンバーのヒカル(19)は「新しい気持ちでパフォーマンスできた気がします。初心を思い出しますね」と話した。

22年1月に「FIRST IMPACT」でデビューして、1年以上が経過した。念願の初ツアーだ。シャオティン(23)は「デビューして初めてのツアーになるので、私たちもとても楽しみにしていました。想像より、とっても大きな会場でビックリしました」。ダヨン(20)は「今日も会いたかったです-!」。”生きているだけでかわいい”末っ子イェソ(17)は「私は一番年下なので、最初から最後までテンションマックス!お姉ちゃんたちと、Kep1ianのエネルギーを満タンにします」と意気込んだ。

ライブでは、MV再生回数が1・5億回を超え、特別賞を受賞した、昨年の「日本レコード大賞」でも披露したデビュー曲「WA DA DA」や、日本デビュー曲「Wing Wing」「Giddy」など全20曲を披露。

これまでイギリス、オーストラリア、アメリカなどでも公演に出演してきた、グローバルグループだ。チェヒョン(21)は「Kep1ianと本当に近い距離のコンサートをしてみたいです」。ヒュニンバヒエ(18)は「いつか野外で空を見て、風を感じながらのコンサートをしてみたいです」と心待ちにした。

ツアーは3都市6公演で、計5万人を動員予定。ヒカルは「いつも日本にいるわけじゃないのに、日本からたくさんの愛を送ってくれて本当に感謝しているし、今まで頑張ってきて良かったなって思えて感謝しています」。マシロは「みなさんにたくさんの愛をもらえて本当にうれしいですし、こんなに幸せな気持ちにしてくださって本当にありがとうございます」と、凱旋(がいせん)ライブに2人とも涙した。

パワーあふれるパフォーマンスが強みのグループ。パフォーマンス後、ヨンウン(18)は堂々と言った。「これがKep1erだ!」。力強いパフォーマンスで、5万人にエネルギーを与えにいく。

 

 

◆Kep1er(ケプラー) 21年の韓国のオーディション番組「Girls Planet999:少女祭典」から誕生。グループ名は夢をつかんだことを意味する“Kep”、1つになり最高になるという意味の“1”を組み合わせた。メンバーはユジン、シャオティン、マシロ、チェヒョン、ダヨン、ヒカル、ヒュニンバヒエ、ヨンウン、イェソの9人で構成。22年1月の韓国デビューミニアルバムのタイトル曲「WA DA DA」のMV再生回数は1・5億回を超える。

22年9月に日本デビューし、日本デビューショーケースは、約2万席が一般発売後に3分で売り切れた。1月に発表された「オリコン年間ランキング2022」の「アーティスト別セールス部門新人ランキング」では海外アーティストながら1位に輝いた。

 

 

◆「Girls Planet999:少女祭典」 21年8月6日から10月22日まで放送された、応募総数1万3000人のオーディション番組。日中韓から合計99人が参加。全世界175カ国のファンがグローバル投票に参加し、放送時間の累積投票数は1億297万票を記録。関連YouTube動画も全体で4億7000万ビュー超え。日本国内では動画サービスABEMAで放送され、総視聴者数2600万超えの大反響を集めた。