人気ジャズバンドSOIL&“PIMP”SESSIONS(ソイル・アンド・ピンプ・セッションズ)のメンバーとみられる自称ミュージシャン、緑川直人容疑者(45)が20日、大麻取締法違反(所持)の疑いで、千葉中央署に逮捕された。

逮捕容疑は4月13日午後0時半ごろ、千葉市中央区中央の路上で乾燥大麻を計2・3グラム所持した疑い。容疑を認めており、「自分で使うために持っていた」と話しているという。

捜査関係者によると、歩行中の緑川容疑者が不審な挙動をしていたことから警察官が職務質問。所持品検査をしたところ、バッグ内からチャック付きのポリ袋に入った乾燥植物や乾燥植物片などが見つかった。鑑定で大麻と判明したため、この日逮捕となったという。署は入手経路などを詳しく調べる。

緑川容疑者は同バンドで「みどりん」の名でドラムを担当しているとみられる。メンバーは他にタブゾンビ(トランペット)丈青(ピアノ)秋田ゴールドマン(ベース)社長(アジテーター)の計5人で、01年、東京のクラブイベントで知り合ったミュージシャンが集まり結成された。

05年に英BBC RADIO1が主催した「WORLDWIDE AWARDS 2005」で「John Peel Play More Jazz Award」を受賞。モントルージャズフェスティバルなど海外大規模フェスにも出演し、30カ国以上で公演を開催している。

アーティストとの共作やコラボも多数。椎名林檎とは交流が深く06年に配信シングル「カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)」をリリースし、小泉今日子、布袋寅泰、Superfly、三浦大知らとも共演している。

演奏力や音楽センス、ラフな雰囲気エンターテインメント性が高い音楽性で「爆音ジャズ」と称されることも。みどりんもノラ・ジョーンズと共演するなど、ドラマーとして高い評価を得ている。

SOILは塵、埃、土壌、大地、PIMPはだて男などを意味する隠語。