甲斐バンドなどのマネジメントを担当した、音楽プロデューサーで作家の佐藤剛さんが20日、大腸がんのため亡くなった。71歳だった。公式ツイッターが26日、家族一同のコメントとして発表した。葬儀は25日、家族葬を執り行った。

「佐藤剛はかねてより大腸がんのため闘病していましたが2023年6月20日(火)天国へ旅立ちました 葬儀は6月25日(日)に家族葬にて執り行いました お知らせ遅くなったことをお詫びするとともに生前多くのご支援 ご厚情いただいたこと 故人に代わりましてお礼申し上げます 家族一同」

佐藤さんは音楽誌「ミュージック・ラボ」に所属し、その後、1977年(昭52)から86年の解散まで甲斐バンドのマネジメントを行った。THE BOOMの94年の「極東サンバ」、中村一義の97年「金字塔」、小野リサの99年「DREAM」などのアルバムを手がけた。

また、88年に日本で出版されたマイケル・ジャクソンさんの自伝「ムーン・ウォーク」の日本版の制作にあたり、80年に小説「なんとなく、クリスタル」を出版して人気を呼んでいた、作家の田中康夫氏(67)に翻訳を依頼したことでも知られる。