劇作家の鴻上尚史氏(64)が29日までにツイッターを更新。母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎俳優市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)容疑者(47)が出演する作品の配信停止に疑問を呈した。

テレビ朝日広報局は27日、「『TELASA』や『テレ朝動画』については、猿之助さんが出演する過去の作品を順次配信停止するなど、適宜対応を進めています」とコメントした。同局ではドラマ「最初はパー」、「信長のシェフ」などに出演している。NHKも28日、同容疑者の出演作品を順次配信停止すると明らかにした。対象となるのは、ドラマや教養番組など8タイトル。同容疑者は大河ドラマ「風林火山」「龍馬伝」「鎌倉殿の13人」や、ドラマ「岸部露伴は動かない」の第5、6話などに出演していた。

鴻上氏は、こうした各局の対応を受け、「この種類のニュースを見るたびに、いったい誰が得する判断なのかと思います。スポンサーが決めるCMじゃないんだから」と疑問を呈し、「NHKさんは、どうか配信停止をしないという英断で、愚かな連鎖を止めて欲しいと思います」とつづった。