日向坂46影山優佳(22)の卒業セレモニーが19日、東京国際フォーラムホールAで開催された。同期や後輩たちに囲まれ、涙で約7年間のアイドル活動の集大成となるラストステージを飾った。

冒頭、キャプテン佐々木久美(27)は「かげをステージで見られるのも最後になります。寂しさもあるんですけど、皆さんと一緒に楽しく送れたらいいなと思います」と呼びかけた。影山は「こうして皆さんの前で最後のあいさつをできる場を作っていただき光栄です。皆さんの前でステージに立てることを誇りに思っています。私がやり残したことなどを中心にやっていければと思います」とあいさつした。

前半は「影山優佳の知りたい11のことクイズ」や、3月までパーソナリティーとして出演していたTOKYO FM「日向坂46のほっとひといき!」の公開収録などの企画を行った。後半はライブステージ。ともに16年5月に加入した同期の一期生たちと9人で「永遠の白線」「おいで夏の境界線」を披露し、「夏色のミュール」「その他大勢タイプ」などのユニット曲もパフォーマンスした。

終盤の「誰よりも高く跳べ!」のイントロでは、サッカー大好きな影山にちなんで、全員がボールを蹴るジェスチャーを披露。影山は普段は佐々木久美が担当している間奏前の「跳べ~!!」の絶叫に挑戦し、大歓声を浴びた。

ラストは赤いドレスで登場しスピーチ。ファンやメンバー、スタッフへ感謝した。「同期! 先にいなくなってごめん。一期は誰かが辞めるときはせーのでみんなが辞めるときだ、っていう話が大好きだった。私が甘えられるようになったことを成長だと言ってくれてありがとう。みんなに会えたことが私の人生の誇りだよ」と伝え、「後輩。けやき坂46(ひらがなけやき)、日向坂に入ってきてくれてありがとう。このグループを愛してくれてありがとう。前に進みたいのに前がわからなくなることだって、自分が何者かわからなくなることだってあると思うけど、まぁ大体、『笑ってりゃ、何とかなる!』私が人生をもって証明するぞ。これから頼むぞ!」とエールを送った。

卒業後の活動については「もっともっともっと大きな人間になって、『影山優佳ちゃんって日向坂bにいたんだね、日向坂ってすごいね』みたいな話が聞こえてくるようになったらいいなって思います」と笑った。具体的な活動内容は「どうなっていくか、私自身も分からないです。お芝居を見ることが大好きなので、そちらに踏み入れていくのかもしれないし、あるいはちょっと充電するのかもしれないです。また不思議なよう分からない資格とか見つけて、勉強するのかなっていうこともあるかもしれない」と説明。「それでも皆さん、どんな未来になっても私を温かく見守っていてくれませんでしょうか」と尋ね、拍手を浴びた。

その後一期生に囲まれ、グループ初のオリジナル曲「ひらがなけやき」をアカペラで歌唱した。「この一期生じゃなかったら、頑張れてなかったなって思う。私自身も寂しいんですけど、卒業したら、友達になれるのかな。って勝手に言っちゃうけど」と涙した。加藤史帆(25)は「明日から友達!」佐々木久美も「友達だよ」と優しく反応した。その後、四期生までの全メンバーが登場し、1人ずつ影山に花を手渡した。後輩たちも次々と号泣し、影山と抱き合った。

ラストは影山のセンター曲「友よ 一番星だ」を披露した。「名残惜しいですけど、でもきっと皆さんが、これから先の日向坂46をますます応援してくれると信じているので、私も次のライブはそっち(客席)で目いっぱい一緒に応援したいと思います」と笑い、アイドルとしてのラストステージを締めくくった。