日本大学(日大)アメリカンフットボール部の寮内自室で違法薬物を所持したとして、警視庁に覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反(ともに所持)の疑いで3年生部員の北畠成文容疑者(21)が逮捕、送検された事件に関する大学側の会見が8日、東京・千代田区の日大会館(本部)で行われた。OGの小説家で、昨年7月に就任した林真理子理事長(69)と酒井健夫学長、沢田康広副学長が登壇した。

この日、会見を中継したTBS系情報番組「ゴゴスマ」(月~金曜午後1時55分)に生出演した元衆院議員の金子恵美氏は、この件に対する日大側の対応について「初動の遅さとか認識の甘さというのはすごく、私も感じました」などと話した。

林理事長は警視庁が同部の寮を家宅捜索する前日の今月2日、報道陣の取材に「違法な薬物が見つかったとかそういうことは一切ございません」「違法な薬物は確認されていないと私は聞いています」などと発言していた。

この発言について金子氏は「(2日の時点で)”確認できなかった”という表現をしたら、作家さんというか日本語を扱うかたとしては、言葉足らずというよりは言葉選びが非常に間違っていて、やはり今回、大きな問題を、混乱を起こしてしまったのではないかと思いますね」などと話した。

林理事長はこの日の会見で、2日の発言について「ギリギリまで学生の潔白を信じたいという気持ちでいっぱい。大麻が見つかったか聞かれたので、一切ございませんと。きつく否定しましたが、全体のように思われた」などと釈明している。