宝塚歌劇団は17日、上演を取りやめている東京宝塚劇場での星組公演「1789-バスティーユの恋人たち-」に主演する星組トップ礼真琴が、当面の間休養すると発表した。同公演については18日まで上演を中止し、19日午前11時公演から再開すると発表した。

主人公のロナン・マズリエは、月組時代に「1789-」新人公演で主演経験もある暁千星が代演する。

カミーユ・デムーランは暁千星から天華えま、ジョルジュ・ジャック・ダントンは天華えまから碧海さりお、オーギュスト・ラマールは碧海さりおから鳳真斗愛への代演になる。

トップの休演としては紫苑ゆう、匠ひびきらの例があるが、近年では異例。劇団によると、礼の復帰時期は未定という。礼はすでに、今公演後にも休養期間を設けることを発表していた。

同公演は礼が主演のフレンチ・ミュージカルの大作。2回公演予定だった15日の1回目公演で、第1幕は最後まで上演したものの、急きょ2幕から中止。同日の2回目公演を含めてこの日、17日までの上演をすべて上演を取りやめた。

途中中止という近年、劇団でも異例の事態に、劇団の木場健之理事長も、前日16日に大阪、兵庫で行われた花組トップ柚香光、同トップ娘役星風まどかの退団会見の席上で言及。会見の冒頭で「昨日(15日)より、星組東京宝塚劇場公演が中止となっており、皆様方にはご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、改めておわび申し上げます」と謝罪していた。

星組公演は、兵庫・宝塚大劇場公演で6月2日に開幕したものの、翌3日から2週間余りの休演を余儀なくされ、同18日から上演を再開。宝塚公演を終え、7月22日に東京宝塚劇場公演が開幕していた。東京公演は8月27日までの予定。