阪神が「アレ」を遂げた14日にサンテレビ(兵庫県)が放送した「阪神-巨人」戦は、関西地区で平均世帯視聴率20・8%だった。ビデオリサーチ社が調べ、15日に発表した。97年にビデオリサーチ社の調べになって以降、同局では過去最高の視聴率となった。97年以降で最高は03年7月5日のヤクルト戦(17・5)で、これを3・3ポイントも上回った。

個人視聴率は13・4%。分別視聴率は世帯が29・0%、個人が20・0%で、ともに午後8時51分。優勝を決めて、ナイン、ファンらが歓喜にわいた瞬間だったた。いずれも関西地区。今回、ビデオリサーチ社は「サンテレビの協力を受け、社会的な関心を鑑み特別集計したものです」とした。

同社は、関西地区の調査地域を調査フレームとして無作為に抽出した1200世帯を元にして算出しており、調査対象には、兵庫県、大阪府、京都府の一部で視聴可能なサンテレビが視聴できない世帯が含まれているが、その中で、20%を超える視聴率となった。

サンテレビは毎年、阪神の本拠試合を中心に、試合終了までの完全中継を軸とし、関西地区の阪神ファンに愛されてきた。

阪神の優勝が本拠試合で決まったため、同局の阪神戦中継でおなじみの湯浅明彦アナウンサーが実況を務め、関西地区の阪神ファンに歓喜の瞬間を届ける形となった。

サンテレビでは、03年9月15日のリーグ優勝時も放送したが、地上波では関西テレビ(当時、カンテレ)など3局が中継しており、サンテレビは13・4%。05年9月29日は読売テレビなどと放送し、サンテレビは14・9%だった。数字はいずれも世帯、関西地区。

同局では「2003年、2005年に引き続き、皆さんと一緒に喜びを分かち合えて、感無量でございます」とコメントした。