スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」などで知られる歌舞伎俳優の市川猿翁(いちかわ・えんおう、本名喜熨斗政彦=きのし・まさひこ)さんが13日午前6時55分、不整脈のため亡くなった。

83歳。葬儀・告別式は親族葬で執り行うという。

長男の九代目市川中車(香川照之=57)が追悼コメントを発表した。

「9月13日、父、二代目市川猿翁が天命を全う致しました。長く険しく、それでも『夢』に邁進した歌舞伎俳優人生でした。一生涯をかけて、新たな道を切り開き、如何なる時も、天翔かける心を持って、成し遂げた俳優だったと思います。多くの人々に愛され、自らの歌舞伎道を全う出来たことは、本当に幸せなことだったと思います。皆様、これまで父を愛してくださいましたこと、誠にありがとうございました。心より厚く御礼申し上げます」(原文まま)