関西の名物パーソナリティー浜村淳(88)が25日、大阪市のMBSラジオで会見を開き、司会を務める「ありがとう浜村淳です」(月~金曜午前8時)について、来年3月末で終了すると発表した。土曜朝に放送されている「ありがとう浜村淳です土曜日です」(土曜午前8時)は継続する。

同番組が来年3月で放送開始から丸50年となるのを機に、同局は「これから50年のタイムテーブルを組み立てる必要があった」と説明。今年に入ってから具体的に検討を重ね、浜村に打診。「平日の新たな枠組みについてご了解いただいた」と語った。

浜村は同局の浜田尊弘社長と一緒に会見に登場。最近、家の近所で散歩中に左腕を亀裂骨折したというが「体は元気です。今はどこも悪くない。あと50年やりたかったが、生放送はどんな事故が発生するか分からない。来年89歳にもなるので、認知症を発症するかもわからない。50年ひと区切りということになりました」と“浜村節”をさく裂。同局からの打診について「ついに来たかという感じ。始まりがあるものは終わりがある。あと10年はやりたいと思ったが、いつまでもダラダラ続けると老害とも言われる。土曜日は残りますし、そんなに失望、落胆はしていない」と爽やかに語った。

これまでは午前4時半に起き、同6時に局入り。2時間新聞で情報収集し、同8時からのオンエアに入っている。生放送がゆえのアクシデントもあり「はっきり言って難しい番組でした。何とかやってきたという感じですね」と振り返ったが、「つらいしんどいと思ったことは一度もない」と胸を張った。

4月以降は平日朝に時間の余裕が生まれる。「朝寝坊できるのはうれしい」。読もうと思って買い込んだ書籍やDVDもたまりこんでおり、「それをせっせと見ようと思います」と笑った。さらには、「時間ができましたら、生涯の思い出に映画を一本だけ取りたい」と大きな夢も明かした。

同局は「50年にわたって毎日放送を支えてくれた。ラジオ界の宝ですし、土曜日につきましては引き続き編成させてもらった」と浜村に感謝。後継番組については「現在、最終調整中です。整い次第、改めて報告します」と説明した。来年3月27日開場の「SkyシアターMBS」で番組50周年記念イベント(4月15日)を行うことも合わせて発表した。