女優熊谷真実(63)が初のグラビアに挑戦し、今日16日発売の「週刊ポスト」でビキニ姿を披露する。

「グラビアやるなら“昼下がりの人妻”みたいになるのは嫌だと思った。年齢が年齢だけに(笑い)」。撮影決定後からジムに通い、体脂肪率を4%落として9月22日に行われた千葉・九十九里のスタジオと海岸での撮影に臨んだ。

熊谷が指名したのは、世界的写真家・下村一喜氏。ビヨンセやテイラー・スウィフト、黒柳徹子から浜崎あゆみまで、国境や業種を超えて数々の大物を撮影してきた写真家であり、熊谷にとっては憧れの存在だった。

実家では両親が洋服屋を営んでいたという熊谷だけあって、フィッティングでは水着のデザインや露出度を綿密に確認。「この水着に合う私物を持ってきます」と提案したり、「ヒョウ柄はやりすぎかなぁ?」と笑顔が弾ける場面も。撮影当日は雨予報も、熊谷の天真らんまんな明るさで“終日曇り”でおさまり、計7着を完璧に着こなした。

きっかけは今夏、友達と行ったプライベート旅行だった。「水着を着たら『胸キレイだね』『63歳とは思えない』と褒めてもらって。それで、これまで恥ずかしくて見せてこなかったけど、自分に自信を持つために、挑戦することを決心しました」と打ち明けた。

実は2度目の挑戦だった。30代の頃、セミヌード写真集の撮影が決まっていたという。「ある日、古本屋の前を歩いていたら、女優さんの写真集が100円で売られていて。『あぁ、私の決意って結局は100円で売られちゃうの?』と思ってドタキャンして。撮影場所はハワイで、航空券も取ってもらっていたんですけど」と当時を回想した。

還暦を迎えた21年3月に2度目の離婚を経験し、吹っ切れた。「これからは生きたいように生きよう。まだ見ぬ自分に出会いたい」。63歳で“色気ムンムン”の新境地を切り開く。

◆熊谷真実(くまがい・まみ)1960年(昭35)3月10日、東京都生まれ。79年、19歳でNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」で主演し、最高視聴率49・9%をマーク。翌80年にエランドール賞新人賞を受賞。妹は松田美由紀(61)で、妹の夫は故松田優作さん。