第36回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、株式会社石原音楽出版社協賛)のノミネートが7日、決定した。

相模原市で実際に起きた障がい者殺傷事件をモチーフにした作家・辺見庸氏(79)の小説を映画化した「月」が作品賞、石井裕也監督(40)の監督賞、宮沢りえ(50)の主演女優賞、磯村勇斗(31)とオダギリジョー(47)の助演男優賞、二階堂ふみ(29)の助演女優賞と最多の5部門6ノミネートとなった。

4部門で続いたのが「月」の石井監督が「月」とはひと味違う、パワフルなエンターテイメント映画として作り上げた「愛にイナズマ」だ。作品賞と監督賞に加え松岡茉優(28)が主演女優賞、佐藤浩市(62)が助演男優賞にノミネート。世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭(フランス)で脚本賞を受賞した「怪物」も、作品賞と是枝裕和監督(61)の監督賞、安藤サクラ(37)の主演女優賞と柊木陽太(12)が新人賞に名を連ねた。また「エゴイスト」も、松永大司監督(49)が監督賞、鈴木亮平(40)が主演男優賞、宮沢氷魚(29)が助演男優賞、阿川佐和子(70)が助演女優賞にノミネートされた。

この3作に並んだのが、昨年12月3日の公開から8月31日の終映までの9カ月で興行収入157億3371万5060円を記録したアニメーション映画「THE FIRST SLAM DUNK」だ。原作の漫画家・井上雄彦氏(56)が、自ら監督と脚本を担当。人間味あふれるドラマは原作そのままに、ドラマパートは2D、バスケットボールの試合パートは3Dの土台に2Dの井上監督の絵を乗せる、最先端の技術を駆使した描き分けで、実写に真っ向から勝負できる質感を実現。中国、韓国で記録的にヒットするなど、世界的にムーブメントを巻き起こした。作品賞、井上監督の監督賞と新人賞、日刊スポーツ映画大賞の最高賞・石原裕次郎賞いずれかの獲得なるか、期待が高まる。

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「日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」(日刊スポーツ新聞社主催、株式会社石原音楽出版社協賛)は昨年に引き続き、日刊スポーツ公式ユーチューブチャンネルで受賞者、受賞作品をプレミア公開します。公開は12月27日午後8時からで、MCも昨年に引き続き、新作映画を年間130本以上鑑賞している笠井信輔アナウンサー(60=選考委員兼務)が担当します。受賞者、受賞作品の詳報は、翌28日付の日刊スポーツ本紙で掲載します。

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◆12月1日締め切り 3年目を迎えたファン参加の賞「ファンが選ぶ最高作品賞」「ファンが選ぶ最高演技賞」は、今年もウェブサイト「ニッカンスポーツ・コム」で投票を募集中。ノミネート枠は俳優、作品それぞれ候補を昨年の100から200に倍増してパワーアップ。投票は1デバイス1日1回。皆さんの応援が推しの俳優、作品の栄冠につながります。ふるって投票ください。締め切りは12月1日正午。また今年は、26日に日刊スポーツ公式ユーチューブチャンネルで受賞者、受賞作品をプレミア公開し、翌27日付の日刊スポーツ本紙で掲載します。

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