元テレビ朝日社員の玉川徹氏(60)が11日、レギュラーコメンテーターを務める同局系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。パーティー券販売超過分を議員側にキックバックしていただけではなく、政治資金収支報告書に不記載だった疑いが持たれたことで“裏金疑惑”が浮上していることについて言及した。

主要閣僚や役員の更迭や交代がささやかれているが、玉川氏は「そもそも何のためにパーティー券を買ってるんだ?」と根本的な疑問を呈した。

パーティー券をめぐるいびつな人間関係について「パーティー券を買うことによって、自分たちに政治をしてもらうためにお金を払っている」と“パー券”を売る側と買う側の構造について説明し「だから売る側と買う側が利益共同体になっている。既得権を温存するために今までずっと続いてきた自民党の政治家に対してお金を払う。票が得られるだけじゃなくて、(政治家が)自分のお金にする可能性もある。まさにお金を巡ってウィンウィンの関係になっている」と利益共同体が構築されるカラクリについて怒りをあらわにした。

さらに蚊帳(かや)の外になっている「お金を払っていない人にとってみると、お金を払っていない人の政治にはならない。これを続けていいんですか、と」とあきれるように声高に語った。さらに「岸田総理がパーティー自粛とか言ってますけど、ほとぼりが冷めたら、また(パーティーを)やるんですか、と」などとあふれ出る言葉が止まらなくなった。

今後、国民が何ができるかということについては「結局、有権者なんです。こういう風なことを有権者は許すのか、許さないのか」と一気に話し「それは選挙で示す。そこだけなんです、最後は」と胸の前で組んだ両手に力を込めた。