宝塚歌劇団は19日、9月に転落死した25歳団員が所属していた宙組について、来年2~3月の博多座、梅田芸術劇場、宝塚バウホールでの公演について、中止を発表した。

劇団では「安全に公演ができる体制が整わないため」と説明。また、宙組メンバーの今後の出演予定については「決まり次第、あらためてご案内させていただきます」とした。

中止された公演は博多座公演(2月25日~3月3日)、梅田芸術劇場公演(3月16日~26日)、宝塚バウホール公演(3月6日~3月17日)。宙組はこれで、来年5月に兵庫・宝塚大劇場で開幕する本拠地作まで上演予定なし。今年は10月以降の宝塚大劇場、東京宝塚劇場での本拠地作公演もすべて中止になっており、活動再開のメドは立っていない。

劇団では「(来年5月の本拠地作について)まだ何も決まっていない」とした。

また、花組の東京宝塚劇場公演について、初日を来年4月14日に1日遅らせて、14日は2回公演から1回公演にするなど、全体の公演数を減らす日程変更も発表した。

また、今年7月に発表していた「宝塚歌劇110周年記念式典」「タカラヅカスペシャル2024」「宝塚歌劇110周年記念大運動会」も中止する。「公演スケジュール、稽古スケジュールの過密回避の観点から」の取りやめと説明した。