外国作品賞は、エンターテインメント映画ながら多様性やジェンダーまで問題提起し、世界的に話題を呼び、ヒットした米映画「バービー」(グレタ・ガーウィグ監督)が受賞した。

デイビッド・ヘイマン・プロデューサーは「このような形で表彰されたことを大変うれしく思います。もちろん(米アカデミー賞を主催する映画芸術科学)アカデミーや批評家団体に認められることを望んでいます。ただ、今回は日刊スポーツ映画大賞の尊敬すべき過去の受賞者の中に『バービー』が含まれることに何よりの価値を感じています」と受賞の意義を強調した。

配給のワーナー・ブラザース映画の高橋雅美代表は「女性の価値という新しい種類の映画にトライした作品。賞を頂くことで、リスクを取って多方面に挑んでいく我々の映画製作にも弾みになる。本当にうれしいです」とコメントした。

◆バービー バービー(マーゴット・ロビー)はボーイフレンドのケン(ライアン・ゴズリング)と、全てが完璧なバービーランドで夢のような毎日を送っていた。そんなある日、バービーの体に異変が起きる。2人は原因を探るために人間の世界へ行くが、全て勝手が違う現実世界で騒動を巻き起こす中で、驚きの世界の秘密を知る。

▼外国作品賞・選考経過 「(物語は)笑えるが、男も変わらないといけないという気持ちになる」(品田英雄氏)「作品としてはアカデミー賞候補」(駒井尚文氏)と、問題提起とユーモアの同居したストーリー構成を評価された。