X JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)はパフォーマンス前、「充実した年ではあった」と振り返った。今年は9月に初監督を務めた自身の音楽ドキュメンタリー映画が公開。ワールドツアーも行い、日本人として初めて米ハリウッドのチャイニーズシアターに手形と足形を刻んだ。

一方で、10月にはX JAPANのベーシスト、HEATHさんが死去した。「Xは、HIDE、TAIJI、HEATHが旅立ってしまって。自分はなんでまだ生きているんだ、生きてていいのか、と思っていて」と打ち明け、「でもこうやってすばらしい仲間が集まって、ファンの皆さんに支えられて、頑張っていられる。そういう思いを伝えられれば」と意気込んだ。

ステージではまず「ENDLESS RAIN」をピアノ弾き語りで熱唱。さらにドラムセットに移動し、HYDE、PATA、難波章浩、清春、松岡充ら11人の盟友たちとともに「Rusty Nail」を披露した。演奏を終えると、カメラに向かってピースし締めくくった。

パフォーマンス後、取材に応じ「全身全霊でやりました。素晴らしい仲間たちとできた。客席にファンの方がいて『X』ポーズが見えて、涙が出そうになりました。こうやって支えられているんだなと痛感しました」と感謝した。「HEATHも亡くなって、PATAも足を引きずりながら来てくれて。あとどれくらい僕らがやっていけるんだろうと。支えられてやれているんだなと思いました」と語った。

直前のオファーを承諾して駆け付けた11人に向けて「僕の誘いに急きょ集まってくれて、その思いがひしひしと伝わってきた」と感謝した。さらに「メモリアルコンサートはHEATHの遺言であるので、やらないといけない。やることで、亡くなったメンバーの名も知れ渡る。ここで終われない。紅白のテーマ『ボーダレス』じゃないけど、壁を壊していけたら」と誓った。

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