昨年女優デビューした大和奈央(17)がこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、新年の飛躍を誓った。

TBS、田辺エージェンシー、秋元康氏のタッグで開催されているスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」で3代目グランプリを獲得して約5カ月。同局系「Maybe 恋が聴こえる」ではドラマ初出演&初主演を経験し「女優になった」実感とともに歩んでいる。【加藤理沙】

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「私が女優に-」では全国約7000人の応募の中から、23年8月に3代目グランプリに輝いた。23年に大ヒットした同局系日曜劇場「VIVANT」で注目を集めた飯沼愛(20)が憧れの女優であり、オーディション応募のきっかけだったと明かした。

「初代グランプリの飯沼さんが出演したドラマを見てオーディションの存在を知って、その後SNSに『私が女優になる日_』の広告が出てきたんです。初めは勇気がなかったけど、お母さんにも『受けてみたら?』と勧められて、勇気を出しました」。

元々「人見知りだった」という大和は「小学生からバドミントンに打ち込んできた分、人前で何かをすることは苦手でした。演技する、歌う、質疑応答…初めてのことばかりで、慣れずにだめだめでした。でも、そういう自分を変えたかった」という。

「私が女優に-」グランプリは同局ドラマ制作陣が手がける深夜ドラマでの主演デビューが確約される。声優学校を舞台にヒロインとイケボ男子たちの声に恋する“声キュン”ラブコメディーに挑戦。HiHi Jets橋本涼(23)醍醐虎汰朗(23)木村昴(33)らと共演した。

「こんな自分に出来るのだろうかと不安もあったけど、共演者の皆さんが優しくて。皆さんのお芝居の取り組み方も印象に残っているし、勉強させていただきました」。

ドラマの番宣では、所属事務所の先輩となった飯沼のレギュラーラジオ「飯沼愛の明日、恋するために…」(日曜午後0時40分)にも出演。「自己紹介で“女優の”大和奈央ですと伝えて、自分は女優になったんだなって実感しました」と笑った。

「飯沼さんが演技未経験でドラマに出演されていると見て、自分も挑戦しようと背中を押されて。その自分がドラマで主演を務めることになったので少しだけ近づけた気がします。飯沼さんに『みんな初めてを通っているから“初めて”を大事に怖がらずに取り組めば大丈夫』と言われて、勇気づけられました」。

大切にしていることは「向上心を持つ気持ち」。挑戦したい役は「今のうちに学生役、正反対の大人っぽい役にも挑戦したいし、いずれは映画にも出演したい」と意気込む。

2024年の抱負は「連続ドラマへの出演」と即答。「ラブコメにもミステリー系にも挑戦してみたい」。そして「バラエティー番組が好きなので、体を張ってみたり、ドッキリにも掛かってみたいです。すぐに相手を信じてしまうタイプなのでだまされやすいはずです」と意外な一面ものぞかせた。

「お芝居では、この人の演技をもっと見たいと思ってもらえる女優が目標。お芝居、雑誌モデル、何でも挑戦して、『いろんなところで顔を見る』と思ってもらいたいです」。

◆大和奈央(やまと・なお)2006年(平18)12月5日、徳島県生まれ。学生時代はバドミントンに打ち込み、最近の趣味はウオーキングで1日1万歩が目標。161センチ、血液型O型。

◆TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_」 20年に発足した、将来ドラマで活躍する女優を発掘・育成するプロジェクト。初代グランプリは香川県出身の飯沼愛、2代目グランプリは神奈川県出身の幸澤沙良。受賞者にはTBSドラマ制作陣による連続ドラマ主演などの道が開かれる。