ここ2年、集中して取材してきた宮沢氷魚に変化を感じたのは、昨年末に日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎新人賞を受賞した時だった。

4月で30代に突入する思いを聞くと「20代は全力で走り、体と心が傷ついた時もある。自分をもっと大事に…プライベートだったら心と体のケアをしっかりし、自分の心の声を聞けるようになりたい」と答えた。

昨年1月に30代への思いを聞いた時は「体力と気持ちも勢いが多少、落ちてくる。その時、自分がどういう俳優になっていくか分析しなければいけない時期」と、答えは全く違った。役者の部分に強く向けていたベクトルが、プライベートに向いた。宮沢を変えたのは、黒島結菜との安らぎの日々だったのかも知れない。

「人間としても新しいフェーズに入る。結婚も考えるでしょう?」と聞いた時には「う~ん」と考えた後、フッと笑った。今、思えば“図星”を突かれた照れ笑いだったか…素を隠せないから皆に愛される。【村上幸将】