元米カリフォルニア州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー(76)が17日、ドイツ・ミュンヘンの空港で高級腕時計を申告しなかったとして3時間にわたって拘束されていたことが分かった。

米CNNなどによると、米国からの飛行機でドイツに到着したシュワルツェネッガーは、所持していた高級腕時計を税関申告していなかったことが判明し、空港で足止めされることになったという。

報道によると、所持していたのは私物とされるスイスの高級ブランド「オーデマ・ピゲ」の時計で、故郷オーストリアで行う慈善オークションに出品するため持ち込んだものだったという。税関職員と争うことなく、冷静に対応し、全面協力したというシュワルツェネッガーは、想定される税金3万5000ユーロを前払いすることに同意。しかし、クレジットカードの機械の不調で1時間試しても支払いを完了させることができず、銀行のATMで現金を引き出す必要が生じたという。職員に伴われて近くのATMに行ったものの、今度は限度額が設定されているため足りず、銀行も閉まっていたため、新しいクレジットカードの機械を持ち込んでようやく支払いが完了したと米ニュースメディアTMZは伝えている。

シュワルツェネッガーは「税関職員の無能なゆさぶり」にも動じなかったといい、「さぞおもしろい刑事映画になっただろう」と関係者はコメントしている。

米ピープル誌によると、シュワルツェネッガーはその後、問題なく時計を手に空港を出ることが認められたという。ドイツでは、EU以外から持ち込まれた製品が、EU内にとどまる場合は申告が必要だといい、税務広報は刑事手続きの対象となると語っているが、その後どのような手順が踏まれるのかは不明。

シュワルツェネッガーの広報担当者は「すべて順調。慈善イベントが大成功することを楽しみにしています」とピープル誌にコメントしている。オークションの収益は、環境問題に関するプロジェクトと気候変動の危機を回避することを目的に自らが立ち上げたオーストリア世界会議に寄付されるという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)