KinKi Kids堂本光一(45)が20日、都内で主演ミュージカル「Endless SHOCK」の製作発表会見に出席し、今年限りで同作に幕を下ろすことを電撃発表した。21歳だった2000年から24年間続けたライフワークで、5月には単独主演記録2018回を突破する見込み。前人未到の大記録を置き土産に、名作を締めくくる。

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報道陣の視線とカメラのフラッシュを一身に浴びた光一が、会見冒頭で「自分は今年で、SHOCKは幕を閉めようと思っています」と打ち明けると、どよめきとため息があがった。「年齢、でございます。…まあ、それは冗談です」と笑った。「豪華なキャストの皆さんに集まってもらって、最後盛大に花火を打ち上げようかな、というイメージです」と宣言した。

終幕については数年前から考え、「2、3年前から決めていました」という。帝国劇場が来年建て替えのため休館することを受け「他にやれる劇場がないというのも理由の1つ。帝国劇場と共に歩んできた作品。休館になるのであれば自分が出るSHOCKも最後にしようと」と明かした。

「SHOCK」シリーズは00年に初演、05年に現在の「Endless SHOCK」がスタートした。「劇中の年齢設定も当時の自分(26歳)に合わせていた。今45歳になって。まあいい時期なのかな、と」と説明した。激しい殺陣や和太鼓演奏、フライングや22段の大階段落ちなどが詰め込まれた、体力的にも大きな負担が掛かる作品。「とにかく、ずっと命を燃やしてきました」と表現した。

今年は4~5月に帝国劇場で東京公演、7~8月に大阪、9月に福岡、11月に再び東京公演を行う。現在まで1986公演を積み上げ、順調に進めば5月9日夜公演で森光子さん主演「放浪記」の2017回を抜き、単独主演公演最多記録を更新する見込みだ。くしくも同日は森さんの誕生日。「偉大な功績を残された森さんの記録を超えるだとか、そういう意識は全くない。おごることなく1つ1つ大切にやらせていただきます」と謙虚に誓った。

共演歴10年超の前田美波里(75)らからは次々と終幕を惜しむ声を受けた。光一は「誰かが(SHOCKの)自分の役をやってもらいたいな、って思いは強くあります」と“継承”プランも明かした。ライバル役のKAT-TUN上田竜也(40)中山優馬(30)Sexy Zone佐藤勝利(27)やヒロイン役の乃木坂46中村麗乃(22)らと共に、約5カ月間のロングランで完全燃焼する。「帝国劇場は演劇の神様が宿っているような場所。24年間毎年やらせていただいたのは幸せです」と感慨を込めた。【横山慧】

◆「SHOCK」シリーズ 00年11月に初演。05年から現在の「Endless SHOCK」に。ニューヨークの小劇場でショーを上演する若者たちの人間模様などを描く。20年からはコロナ禍で演出などを変更したスピンオフ「Endless SHOCK -Eternal-」も上演。初演以来全公演が前売り開始日に完売。過去にオーナー役で植草克秀や森公美子、ライバル役で錦戸亮、生田斗真、屋良朝幸、内博貴ら、ヒロイン役で黒木メイサ、瀧本美織、梅田彩佳らも出演した。