23日にジャマイカで行われた伝説のレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの伝記映画「ボブ・マーリー:ONE LOVE」のプレミアにサプライズ登場した英国のヘンリー王子(39)とメーガン妃(42)夫妻が、会場でセレブ扱いされず、一般の観客と同じ座席に案内されて戸惑う動画が拡散されて話題を呼んでいる。

父チャールズ国王と義姉キャサリン皇太子妃が病気療養中の最中、レッドカーペットに笑顔で登場した王子夫妻は、パラマウント・ピクチャーズとニコロデオンの社長兼最高経営責任者ブライアン・ロビンス氏らと記念撮影する様子が目撃されていた。

しかし、会場にいた観客が撮影した動画では、ドレスアップした2人が最前列のVIP席ではない中列の指定席に座るよう促され、ちゅうちょするようなしぐさをみせた後、妃はドレスを両手で持ちながら狭い椅子に座る様子が映っていた。

このイベントには、アンドリュー・ホルネス首相やマーレ-の息子でミュージシャンのジギー・マーリーらVIPが招待されており、王室を離脱する前の夫妻なら最前列に案内されていたはずで、戸惑う様子がネットで話題となっている。

レッドカーペットでは、大勢のメディアに囲まれてホルネス首相夫妻と写真撮影を行っていただけに、その後の展開に妃は笑顔を保ってはいたものの一瞬驚いたような表情も見せており、内心では悔しかったに違いない。

一方で、これまで国王は皇太子妃の健康問題について公のコメントを出さず沈黙を続ける夫妻に批判が相次いでいるほか、反王政派のホルネス首相との談笑にも英国内で非難の声が上がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)