弁護士の八代英輝氏(59)は29日、TBSテレビ系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。1974年8月、東京・丸の内の三菱重工ビルなどを爆破し事件(死亡者8人、重軽傷者380人)の容疑のあった「東アジア反日武装戦線」メンバー桐島聡容疑者(70)を名乗る男が確保されたのち、29日午前に死亡が確認された。

同番組レギュラーの八代氏は当時小学生、鮮烈な記憶に残るできごとで「私の父親が事件の当日この時間帯に(三菱)重工ビルの隣のビルにいました」と話した。

そして「で、(父親が)『ガラスが降ってきた』ということで被害を受けて、同僚の人を病院に連れていって、ただ、そのけが人が多すぎて、自分が治療してもらえる順番になりそうにないってことで、家に帰ってきたんですけれども、もうワイシャツ真っ赤になっていて、血で。ガラスを浴びた、ってことで、まだ(父親の体に)破片が残っていたりして、小学生でしたけど、すごく記憶に残っている」と語った。

今月25日、桐島容疑者を名乗る男を神奈川県内の病院で確保。男は「桐島聡です」と名乗り「最期は本名で迎えたい」と話しており、警視庁公安部が事情聴取していた。桐島容疑者は指紋の登録がなく、DNA鑑定などで親族と照合する必要があり、結果はまだ出ておらず、自白はあったものの、現状「桐島容疑者を名乗る男」としか特定できていない。