ボクシング漫画「はじめの一歩」で知られる漫画家の森川ジョージ氏(58)が15日、X(旧ツイッター)を更新。「セクシー田中さん」の原作者の芦原妃名子さんが亡くなったことで端を発した原作改変問題について「改変無しのメディア化はあり得ないこと」との見解を示した。

森川氏は、作品の未来は原作者のみが知っているとの理由から、メディア化をめぐっては「原作者が絶対」と主張し、脚本等による改変に関しては入念な話し合いが必要だとの考えを示してきた。一般ユーザーの「でも原作を大きく弄って原作以上の作品になってるモノも数多くあるからな、それは原作者にとってwin-winの関係にはならないのだろうか」との投稿に、「これはその通りで原作を広く遠くまで届けていただけることは大変ありがたいです」と同意。「原作をある程度改変するのは当然のことであり改変無しのメディア化はあり得ないことです」とした。

また、今回の原作改変問題を受け、原作者と制作サイドの間に第三者が入って契約を結ぶ制度を整備するべきとの声もあがっているが、森川氏は「契約書作成が話題になっていますが自分は慎重派です。お互いを縛り現場の活力を奪うことになるかもしれないからです」とし、「『原作通り』という要望があったとしたらあくまで『根幹』を動かさないでほしいということだと思っています」とつづった。