テレビ朝日系連続ドラマ「離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-」の「最終回直前!!NG無し取材会」が16日、都内の同局で行われた。主演の伊藤淳史(40)、伊藤の不倫妻役の篠田麻里子(37)、脚本を務める鈴木おさむ氏(51)が参加した。最終回となる第9話は午後11時から1時間拡大スペシャルとして放送される。

同作は大竹玲二氏の同名人気漫画が原作。3月で放送作家、脚本家を引退する鈴木氏は原作との向き合い方について言及した。「まずこの原作を見て、自分でまず面白いと思ったこと、そして伝えたいっていうことを大切にする。そして、やはり原作に対しての愛情を持つ」と切り出した。

そして「僕はプロデューサーを信じてるいるので、プロデューサーが原作者と向き合って、(ドラマが)結構変わっていることもあります。今日の最終回も大きく変わってます。でもそれは、こういう物語もいいんじゃないかっていう僕なりの提案であって。それを1回提案してもらって、当然、僕の提案に対して違うって言われれば変えるべきだし。だけど、『離婚しない男』という漫画から始まったドラマを、僕はこうなっていたら面白いなって思うし。ドラマ版がこうだから、漫画版も読んでみようという気持ちが、僕は大事だと思ってます」と続けた。

鈴木氏独特のセリフ回しについては「今回、僕が書いてみて、セリフとかも僕なりのセリフになってますけど、原作の作家さんが途中で面白いって言ってくれているっていうのを信じていました」と話した。

さらに「原作漫画でもちろん、原作通りにやるのも素晴らしい。でもそこから理解したうえで、ドラマはこう、漫画版はこうっていう作り方はあると思うし、そこを怖がって逃げちゃいけない。大事なのは、お互いが納得して、ドラマ版も漫画の原作者は面白がってくれることが大事。そこがお互い、面白いという気持ちがあれば、すごくいい結果になると思いますし、今回は漫画原作がいろいろ言われてますけど、1つの成功例になると、いいなと思う。これで、漫画もたくさん読まれると、僕らも幸せ」と漫画原作のドラマ制作についての私見を述べた。

▼第9話あらすじ

岡谷渉(伊藤淳史)と妻・綾香(篠田麻里子)は、司馬マサト(小池徹平)と渉を裏切った探偵の三砂裕(佐藤大樹)によって、愛娘・心寧(磯村アメリ)を誘拐されてしまう。弁護士の財田トキ子(水野美紀)によると、マサトは渉に学生時代から積年の恨みを抱いているというが、その原因を渉は思い出せずにいた。やがて心寧がいる場所が裕から送られてきて、監禁されているであろう廃墟へと到着する渉と綾香。しかしそこにはマサトが仕掛けた爆弾があり、心寧がいる部屋のドアを開けた瞬間に爆発するよう設置されていて、マサトは爆発までのカウントダウンを開始する。心寧の安否はいかに。そして渉と綾香の、心寧の親権をめぐる争いの行方は!?