テレビ朝日系連続ドラマ「離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-」(土曜午後11時)の最終回となる第9話が16日、1時間拡大スペシャルとして放送された(以降、ネタバレあり)。

最終話では、司馬マサト(小池徹平)と不倫していた綾香(篠田麻里子)が夫の岡谷渉(伊藤淳史)に涙ながらに謝罪するシーンがあった。「裏切ってごめんなさい、苦しい思いさせてごめんなさい。私はバカでした」と涙ながらに謝罪。さらに「目の前にある幸せが、幸せだって気づけずに自分の欲と見えとプライドだけで生きていた。そんなバカな私が大事なものを失うのは当たり前です」と続け、その後2人は最終的に復縁した。

この日の午後、都内の同局内で行われた「最終回直前!!NG無し取材会」で篠田は、ドラマ内での鈴木おさむ氏(51)が書いたセリフについて言及していた。「セリフをいただいて、自分が読んでいて言葉にすることができないという言葉が今まで人生でなくて。今回頂いた台本で、このシーンのセリフがとても言えない、という言葉がすごくあったんですよ。それが後々に篠田さんに言わせたかったという風に言ってくださったんですけど、やっぱりオブラートに言うと、人生で無駄なことってないんだなって思ったくらい」と語った。

さらに「今まで自分の体験してきたことも含めて、何か出てくる感情も含めて、言葉に詰まるって、こういうことなんだっていう体感をしたというか。ただ言葉を言う時にどうしても、涙というか、感情があふれてしまうみたいな時があって。それは実際に(伊藤)淳史くんとのシーンの時に、どうしても言葉にできないみたいな、感情を言葉で伝えるのがすごく難しかったんですけど。(台本を)いただいた時に何かこう自分の中で1つの1歩を踏み出したような感覚にはなりました」と打ち明けた。

同作は今年3月31日をもって32年間活動してきた放送作家業と脚本業から引退することを発表した鈴木おさむ氏が地上波連ドラ最後の脚本を務める。大竹玲二氏の同名人気漫画が原作で、妻の不倫を目撃して離婚を決意した、伊藤淳史(40)演じる主人公が、娘の親権を得るべく弁護士や探偵らとともに奮闘する物語。第1~8話の再生数合計がついに2700万再生を超え、絶好調をキープしたまま、最終回を迎えた。

主人公の妻役を演じる篠田の体当たり演技がX(旧ツイッター)で話題となり、「篠田麻里子」がトレンド入りした。第1話では不倫相手役の小池徹平と濃厚なキスを交わし、キャミソール姿やランジェリー姿を披露している。第2話では、椅子に座っている篠田が、不倫相手の小池からパンティーをずり下げられ、「あ~」と奇声を発する1シーンが注目を集め、篠田の“新境地”が話題となっていた。

▼第9話あらすじ

岡谷渉(伊藤淳史)と妻・綾香(篠田麻里子)は、司馬マサト(小池徹平)と渉を裏切った探偵の三砂裕(佐藤大樹)によって、愛娘・心寧(磯村アメリ)を誘拐されてしまう。弁護士の財田トキ子(水野美紀)によると、マサトは渉に学生時代から積年の恨みを抱いているというが、その原因を渉は思い出せずにいた。やがて心寧がいる場所が裕から送られてきて、監禁されているであろう廃墟へと到着する渉と綾香。しかしそこにはマサトが仕掛けた爆弾があり、心寧がいる部屋のドアを開けた瞬間に爆発するよう設置されていて、マサトは爆発までのカウントダウンを開始する。心寧の安否はいかに。そして渉と綾香の、心寧の親権をめぐる争いの行方は!?