福原遥(25)が、横浜流星(27)主演の「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(25年1月放送予定)で、NHK大河ドラマに初出演することが14日、分かった。横浜演じる蔦屋重三郎を慕う当代一の花魁(おいらん)誰袖を演じる。
22年の連続テレビ小説「舞いあがれ!」で、目標に掲げてから11年にわたる悲願だった朝ドラヒロインの座をつかみ取ったが、大河への出演も大きな目標だった。
「大河ドラマに出演させていただくことは、目標にしていたことだったので、今もまだ信じられないくらい、本当にうれしく思っております」と出演決定を喜びつつ「見てくださる皆さまに楽しんでいただける、愛される誰袖を演じられるよう精いっぱい頑張りたいです」と意気込んだ。
横浜とは、横浜がレギュラー出演したテレビ朝日系特撮ドラマを映画化した14年「烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS」にゲストヒロインとして出演しており、共演歴がある。「横浜流星さんとは10年くらい前に共演させていただいており、今回またご一緒できると聞いて、とてもうれしかったですし心強いです! 今からお芝居をご一緒できるのがとても楽しみです!」と、今夏ごろを予定するクランクインを心待ちにした。
演じる誰袖は、吉原の新興勢力・大文字屋の遊女。禿(かむろ)上がりの振り袖新造(ふりそでしんぞう)の時には「かをり」と名乗り、蔦屋に一方的な恋心を抱いていた。その後、成長すると老中・田沼意次の“懐刀”で勘定組頭を務めていた幕臣・土山宗次郎に祝儀を含めて1200両という莫大(ばくだい)な金額で身請けされ、江戸中にその名を広める、吉原を代表する花魁(おいらん)だ。ただ、金の出所についてある疑惑が生まれ、やがて吉原と江戸幕府、そして蔦重と誰袖の人生を揺るがす大事件へと発展していく。
福原は、役どころについて「蔦重を慕う花魁(おいらん)の誰袖と聞いてまず、江戸時代の花魁(おいらん)という世界は一体どんな世界なんだろうと思いました。すごくきらびやかに見える一方で、きっと陰もある世界に身を置く誰袖の心情・苦悩などいろんな顔があるだろうなと感じています」と評した。05年に子役としてデビューしてからキャリア19年だが、初めて挑む役どころになる。「今まで自分が演じたことのない役どころなので、不安もありますが、誠心誠意努めて参りたいと思います。そして横浜流星さん演じる蔦屋重三郎との関係性もどうなっていくのかとても楽しみです」と期待した。
◆福原遥(ふくはら・はるか)1998年(平10)8月28日、埼玉県生まれ。出身。小学1年生から子役として活動し、12年「第20回ピチモオーディション」で約9000人の中からグランプリを受賞。以来、ファッション誌の専属モデルとして活動。NHKでは、09年から13年まで放送された、子ども向け料理番組「クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!」に出演。ドラマ10「正直不動産」、「正直不動産2」にも出演。映画では、23年「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で主演を務めた。