山時聡真(20)が22日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた中島瑠菜(18)のダブル主演映画「蔵のある街」(平松恵美子監督)初日舞台あいさつに登壇。舞台の岡山県倉敷市では7月25日に先行公開されている、実写映画初主演作が満を持して全国で封切られ「皆さんの街に届けるには皆さんの力が必要。ヒットするように協力をお願いしたい…皆さんに、つないで下さい!」と訴えた。

山時は劇中で、倉敷市に住む男子高校生・難波蒼を演じた。中島が演じる幼なじみの白神紅子にほのかな思いを抱く中、神社の大木に登って騒ぐ自閉スペクトラム症の兄きょんくん(堀家一希)を木から降ろそうとむちゃする紅子を止めようと「今度、ここで打上花火を見せちゃる」と約束したものの「その場限りのウソはいけんのじゃ」と涙ながらに怒らせてしまう。母が家を出て、酒浸りの父と兄を支えてきた紅子にとって、打上花火は家族4人で過ごした幼い頃の大事な思い出だっただけに、蒼は約束を果たそうと奔走する。「この作品を見て、勇気をもらった方が、大人でも子どもでも年齢関係なしに、たくさんいたと思う」と作品を評した。

トークの中で、司会から作品のテーマにちなみ「演じた役柄でつながりを感じた瞬間は?」と質問が出た。山時は、撮影を振り返り「役柄で…あれ?」と戸惑った。司会から「ご自身のことでも良いので撮影中に感じたつながりを」と助け舟が入ると「撮影中、結構、暑かったのでスタッフ、実行委員の皆さんが氷、冷たいものを用意してくれた。つながりを感じた」と感謝した。その中、中島から「蒼として(の感情を言うの)じゃないの?」と厳しく突っ込みが入った。これには山時も「許して、許して」と口にして、照れ笑いを浮かべた。

◆「蔵のある街」 コロナ禍の中、楽しみにしていた行事を奪われた子どもたちのためにサプライズ花火を打ち上げた倉敷市の有志の1人が幼なじみだったことから、平松監督が映画の着想を受けて脚本から作り上げた。同監督の同級生や知人が実行委員会を立ち上げ、2年かけて協賛金を募ったが集まらず、1度は製作を諦めようとしたが、諦めきれずパイロット版を撮影しYouTubeで公開したところ、倉敷市の企業版ふるさと納税対象事業に映画として初選出された。