板垣李光人(23)が5日、東京・新宿バルト9で行われたアニメ映画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(久慈悟郎監督)初日舞台あいさつで、共演の中村倫也(38)の声を「太くてしっかりした電柱のような声。ガッツリ体重を乗せて寄りかかっても大丈夫」と評した。それを聞いた中村は、クスッと笑いながら「人の声を、イナバ物置のように言ってくれて、ありがとう」と感謝の言葉を差し挟みつつ「思い付いて笑っちゃった」と口にして、笑った。

この日は、主題歌「奇跡のようなこと」を歌った上白石萌音(27)から、サプライズでビデオレターが届いた。その中で「お互いの声を聞いて、最高だというシーンを褒め合ってもらえるとうれしい」と質問&リクエストが出たことを受けての、板垣の中村の声への評だった。

中村は「面識ある? いつか、お会いできたら」と言いつつ「俳優なら、たまにある褒めあう時間が恥ずかしいの、分かっているのに…上白石さん、悪い子だな」と笑った。そして「急にイナバ物置が(SNSで)トレンド入りしたりね」とも口にした。板垣の演技については「大きな声で割れるのがエモい。もう少し言うと、一文を割とゆっくりのテンポでしゃべる、句読で切れるのがうまい。声優としての腕もあるな、と」と絶賛した。

「ペリリュー」は、第46回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した漫画家・武田一義氏の同名漫画をアニメ映画化し、同氏が映画の共同脚本も務めた。板垣は、太平洋戦争末期の昭和19年に、南国のペリリュー島にいた21歳の日本兵士・田丸を演じた。田丸は漫画家志望の才を買われ、亡くなった仲間の最期の勇姿を遺族に向けて書き記す「功績係」を命じられる。同9月15日に4万人以上の米軍による攻撃が始まり、1万人の日本軍は満身創痍(そうい)のまま持久戦を強いられてゆく。その中、時にウソを交え仲間の死を美談に仕立てる田丸を、中村が演じる同期ながら頼れる相棒の上等兵・吉敷佳助が支える。最後まで生き残った日本兵はわずか34人の中、懸命に生きようとした2人を描く。