タレント梅宮アンナ(53)が19日、都内で、アデランスと共同開発したインナーブランド「Rafra Lunica(ラフラ ルニカ)」の乳がん患者向けの新商品(片胸用)の発表会に参加した。

24年11月、乳がんで右胸を全摘手術。乳房の再建手術はしていない。商品は手術後のインナー選びに苦労した自身の経験から着想した。「右胸を全摘手術をしてから私はパットを入れていません。治療には多くの選択があっていい。今日はあえて胸がないのが分かる服を着てきました」。

がんと判明した経緯を語った。「乳がんは自分で触って発見できることが多いけど私は違った。胸のサイズが縮んできたのでこれは異常だなと思って。肉眼で見ても異常だったので発見に至りました」と振り返った。

父の梅宮辰夫さんががんの家系だった。「自分も将来はがんになるかなと小学校の時から思っていた」という。「だからがんだと言われてもそんなに驚かなかった。意外と冷静。うっすら準備ができていたのかな」と振り返った。

治療は「保険できちっとできる標準治療」だった。「3大治療と言われる抗がん剤、手術、放射線とフルコース。ステージが3Aで、リンパ節にも転移していた。乳がんは治療期間が長い。10年は薬をのまないといけないんです」。

切除手術に「落胆したり悲しみにくれたりはしなかった。浸潤性のがんだから、早いとこ切らないと死に直結する。とにかく早く取ってほしいと思った」という。術後は「脇のリンパ節を取ったので手が上がらない。寝ていても痛くて眠れない。そういう大変さが術後1年くらいはあった」と語った。

術後は後遺症や下着の選択に苦しんだ。「23センチ、斜めに切った傷がある。それに脇を切っているので痛かった。手術の傷口に下着の生地があたって痛い。傷口に当たらないブラは海外にはあるが日本にはなかった。そこを含めて自分で作らないとと思った。退院はノーブラでして、しばらく下着を着けなかった」。

プロデュース料などは一切受け取っていないという。「芸能界にいると『こういうのを作りませんか』という話がくるけれどあるものばかり。私自身は商売っ気があまりない。この売り上げも1銭ももらわないんですね。寄付をするんです」。

商品には「同じ悩みを知る私たちへ このブラは無くした胸ではなく、あなたの勇気と未来を包むためのプレゼント」とアンナのサイン入りメッセージが付いている。「私自身がいろんなところで思いを日々伝えている。がんになっても普通に生活ができる。社会に貢献できる人でありたいという思いが私にはあります」。自身の治療をしながら啓発活動に熱心に取り組んでいる毎日だ。

23年、あらたに乳がんと診断された患者数は10万2000人。女性の部位別患者数では最多となっている。