米国のスティーブン・スピルバーグ監督(79)が、米カリフォルニア州で導入が現実味を帯びてきた超富裕層を対象とした「富裕税」から逃れるため、ロサンゼルスからニューヨーク州マンハッタンに移住したと報じられた。
ロサンゼルス・タイムズ紙によると、スピルバーグ監督と妻で女優のケイト・キャプショーは、セントラルパーク・ウェストにある著名人が多く暮らす高級アパートに引っ越し。1月1日に正式にニューヨーク州民になったという。住居のみならず、同じ日に自身の制作会社アンブリン・エンターテインメントのオフィスをニューヨーク市に開設し、ハリウッドから拠点も移したと伝えている。
カリフォルニア州では医療関連の労働組合の提案で、純資産10億ドル以上のビリオネアに対して全資産の5%を課税する「富裕税」の導入を問う住民投票の署名活動が始まったことを受け、テック界の富豪を中心に東海岸への移住が加速していた。
この提案が11月の住民投票までに必要な署名を集めて承認されれば、2026年1月1日時点でカリフォルニア州に居住していたすべての人にさかのぼって適用されるため、富裕税逃れだとみられている。
一方、同監督の広報担当者はロサンゼルス・タイムズ紙の取材に「引っ越しは何年も前から計画されていたもので、ニューヨークに住む子どもや孫たちの近くで暮らしたいという夫妻の純粋な欲求によるものだ」とコメントし、富裕税逃れを否定している。
スピルバーグ監督は長年の民主党支持者であり、キャプショーと共に民主党のニューサム州知事を支援してきたことで知られる。そのニューサム知事は、富裕税の導入には反対の立場を示している。(千歳香奈子)



