やるからにはやり通す、意思の強さと行動力に感嘆した。なにわ男子・藤原丈一郎(30)のセルフプロデュース公演「じょうのにちじょう」が、2月8日から今月15日まで約1カ月にわたり上演された。
舞台の開幕を前にインタビュー機会に恵まれた。聞けば、一人舞台の実施はデビュー前にSUPER EIGHT村上信五の一人舞台「If or…」を鑑賞したことでかねて関心があったこと。加えて、元来チャレンジ精神の強い性格。「30歳になる時に何か新しいことに挑戦したい」思いもあり、企画書を自ら制作。事務所にかけあい、見事実現させた。
8歳で事務所に入所。「プロデュース」することは芸能界に入った時から、常に考える機会と隣り合わせだったという。「この事務所に入って自分をプロデュースするのは当たり前になって来ているので、自分自身『こういうキャラクターになろう』とか考えながらも、どうしても理想を追いかけている自分がいるので、純粋に好きなものが自分のキャラになったり。僕だったら野球とか」。“キャラ”以前に、もともと大の野球好き。生粋のオリ党としても知られ、来月からはカンテレで初の単独冠番組「藤原丈一郎の月刊!オリックスLOVER」の放送が始まる。
自分のカラーを作り、存在を覚えてもらう。特に芸能界では求められることだ。ただ、プロデュースは一般社会とも相通じる側面もある。「この事務所に入っていなくても、例えば就活活動の時に何百にいる就活生の中で、いかに自分を見せれるのかっていうのも自己プロデュース。アルバイトの面接もそうですし」。
藤原自身、デビュー前には就職活動を経験したこともある。そんなフラットな目線は今も忘れない。「アイドル問わず、自己プロデュースは多分皆さんもしていると思います。舞台を見て、『自分もいろんなことにチャレンジしたいな』と思ってもらえる舞台になったら良いなと思います」。そんなメッセージを舞台に込めた。
同舞台は、藤原が出演だけでなく構成、演出も自ら考案した“三刀流”公演。ただ、驚きはそこだけではない。舞台初日となった2月8日は、京セラドーム大阪で「なにわ男子」が史上初の6日間連続公演を完走したたった4日後だった。 さらに恐れ入るのは、タフネスぶり。同21日に東京でマスコミ向けの公開ゲネプロを終えると、その翌日は「大阪マラソン」に出場。フルマラソンを完走した体で東京に戻り、翌日に東京公演初日のステージに立っていた。「背中を押せるような存在になっていきたい」という。一人舞台もフルマラソンへの挑戦も、そんな一貫した思いから。思いは、その姿勢から十二分に伝わっているはずだ。【望月千草】



