市村正親(77)が8日、都内で主演ミュージカル「シークレットステージ」(9月9日開幕、東京建物ぴあシアターなど)の制作発表記者会見に登壇した。
劇作家、演出家で女優の渡辺えり(71)による完全書き下ろしの新作ミュージカル。市村と渡辺は舞台芸術学院の先輩、後輩として出会って以来「いつか共演を」と願い、50年越しの約束が結実した。東京駅直結の新劇場のこけら落とし公演として上演される。
渡辺は「市村さんとは52年前からのお付き合い。参宮橋の喫茶店で、初対面なのに『後輩です。見に来てください』とチラシを渡したら本当に見に来てくださった」と出会いを懐古。「今まで映画もテレビもバラエティーも、何にも共演したことがない。一生後輩ですから、新人の気持ち」で今作を書き上げた。
舞台は初日を目前に控えた劇場。主演の歌舞伎俳優が突如倒れ、残されたのは“訳あり”な4人のみ。19世紀英国の重厚な劇中劇と、現代を生きる俳優たちの葛藤がらせん状に絡み合う。市村は歌舞伎俳優の一番弟子、山田正男役で「えりちゃんはイノシシのように突っ走っていくんで、台本をもらうごとにどんどんおもしろくなっていく」と信頼を寄せた。
「えりちゃんの芝居に出ると稽古が大変よと、他の芸能人の方から聞いている。僕ね、大変なの大好き。大変なことをやれるのは生きている証しなので」と渡辺に“大変な役”を希望したところ、「十何役」を演じることになったという。「全部自分でやるほうがおもしろい。役者冥利(みょうり)に尽きる」とやりがいにした。
中川晃教(43)、影山優佳(25)、東島京(21)も出席し、全員で劇中から「秘密の花」を歌唱。市村は「おもしろいものになる予感がしっかりしております。ぜひお楽しみに待っていてください」と話した。東京公演後、10月に大阪、香川、静岡、宮城、新潟でも上演する。



