元宝塚歌劇団星組トップスターで女優の寿美花代(すみ・はなよ、本名高嶋節子=たかしま・せつこ)さんが3日午前4時43分に老衰のため死去したことが6日、発表された。94歳。同日、家族葬が執り行われた。
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夫の忠夫さんと夫妻で司会を務めた「ごちそうさま」は四半世紀続いた。
徳川家康の異父弟を祖先に持つ松平家のお嬢さま。「ごちそうさま」で印象的だった柔らかくてユーモラスな関西弁にもどこか気品があった。ぼんぼん育ちから「ぼん」と呼ばれた忠夫さんとのおっとりとしたやりとりがこの番組の長寿のゆえんだったと思う。
髙嶋ファミリーでは裏方的に夫や子どもたちを立てたが、実は寿美花代さんこそスターらしいスター女優だった。16歳で入団した宝塚では、男役として活躍する一方で南国の女王にふんして網タイツの脚線美を披露したこともあった。
忠夫さんとは東宝の30周年記念公演での共演をきっかけに結婚。芸能週刊誌がグラビアでスターの私生活を報じるようになった時代でもあり、「おしどり夫婦」「芸能一家」を最初にお茶の間に印象づける存在となった。
一方で、決して順風満帆というわけではなかった。64年に長男を亡くし、98年には忠夫さんがうつ病で一線を引くことになった。
後の取材で「私自身が輝いていないと、そうすることが夫を励ますことになるんだと。きれいに化粧して世話をするようにしました」と明かした。
確かに、この人には笑顔の印象しかない。「ごちそうさま」はもちろん、夫や子どもたちと共演したCMでも必ずまっすぐ前を向く様子が記憶に残っている。一線を引いても、衰えなかった「スターの輝き」が一家を支えていたのだと改めて思う。【相原斎】



