NHK連続テレビ小説「風、薫る」で主人公の1人、一ノ瀬りんを演じる女優の見上愛(25)が、7日までに取材に応じ、1年近く続いた撮影が終盤を迎えた現在の心境を語った。もう1人の主人公、大家直美を演じる女優の上坂樹里(21)をはじめ、共演者の魅力や初めて朝ドラのヒロインを務めて感じた自身や周囲の変化、7日まで放送された最新19週の感想など、さまざまな思いを語った。「上」「下」で、インタビューの一問一答を紹介する。
◇ ◇ ◇
-明治時代の方を演じる上で、何か気を付けたことや苦労したことなどがあれば教えてください
見上 明治世代で、特に育ちがいいということで、所作はかなり気を使ってやっています。毎日、必ず所作指導の先生がついてくださっていて、本当に全ての所作を細かくチェックしながら、モニターに張り付いて見てくださっているので「今の右足、ちょっと開いてた。歩く時」とか、そういう細かいことまでちゃんと見てお話してくださるので、そういうところを意識しながら、りんの育ちの良さや、育ちの良さから出てくる空気感みたいなものが、ちゃんと伝わるためにも、所作を大事にと思っていたので、そこをかなり意識しています。
-これまで演じてきて「りんと似ているな」、もしくは「りんと似てきたな」という部分があれば教えてください
見上 全然ないかもしれないですね(笑い)。あんまり普段から、似ているかどうかを考えないように、なるべくしていて。でもなんか、自分が共感できるかとか、そういう軸で考えると、25年しか生きていない自分の人生の軸だけになっちゃって、けっこう自由度が減ってしまったり。脚本家さんやプロデューサーさんや監督が考えている「りん像」から離れていってしまうのは怖いなと思っているので、極力考えないようにしているのもあるかもしれないです。
-朝ドラは幅広い世代が見ますが、何か反響や変化があれば教えてください
見上 反響はたくさんいただいてて。二つ、主に近くにいた人からもらった言葉でうれしかったのが、1人は、今、親友が転職活動をしている中でいろんな勉強をしていて、朝8時から8時15分の朝ドラを見て、そこからまた勉強をしていると言っていて。「なんか今日うまくいかないなっていう日でも、主人公の2人が頑張っているから私も頑張ろうと思える。これが朝ドラなんだと思った」っていうふうに言ってくれて。長く1人の人生を歩んでいるからこそ伝えられることかもしれないなと思いましたし、もう一つは、私の恩師の先生が、おうちでお母さまの介護をされているそうで、感情が表に出てくることがなくなっている状態だったけど、テレビの私を見て「教え子じゃない」っていうふうに言って、その朝ドラの時間だけは笑ってくれて“おっちょこちょい節”とかを歌ってくれているそうで(笑い)。それはすごいうれしいなと思いました。
-りんにとって直美は、改めてどのような存在だと感じていますか。また、演じる上坂さんのどういったところに魅力を感じますか
見上 最初の女学校編とかは、りんが直美を助けるとか、輪の中に入れることができるようにアシストするみたいなことが多かったんですけど、ここからはより、直美がりんの道を導いてくれる。全て手を引っ張って導くわけではなく、りんが新しい道に行くための1歩踏み出すきっかけを、常に与えてくれているのが直美だなと思いますし、逆にりんも直美に今後、そういうことをしていって、本当に“バディー感”がどんどん強まっていっているなと思っています。
上坂樹里ちゃんは、最初(ヒロイン)の発表の時からすごくしっかりしていて、自分より全然年齢も年下なのに落ち着いているし、すごく頼もしい子だなと思っていて。今でもそれは変わらずにあるんですけど、たぶん自分とは役のアプローチの仕方とかも全然違っていて、ものすごく感受性が豊かで、直美といっぱいリンクしていく瞬間があって。直美と一緒に心を動かしながら撮影しているというのを、隣で見ていて感じる場面が多くて。19週以降の話でも、樹里ちゃんと直美がリンクしているように見える。本人がどうかは、ちょっと聞いてないので分からないですけど、隣にいると、そう見えるような瞬間がいっぱいカメラに収められていると思うので、今後の放送も、そういうところに注目しながら見ていただけたらなと思います。



